20歳のころから中古車査定士として、毎月100台以上の自動車を査定、さまざまなユーザー様にお会いしてきた私が、出会ったトラブルの中でも印象に残るものを紹介いたします。

購入後に「事故車」と発覚

ようやく出会えた理想の愛車。

「予算的にも、装備的にも、すべて条件が揃っていて大満足な買い物ができた!そう思っていたのに…」

中古車の購入を希望する多くのユーザー様は、大概、事故歴のない中古車を探しています。

ですが、事故歴を隠して販売している中古車販売店って、すごく多いです。

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オートオークションでは、同じ車種、同じ条件のものが、事故歴有りと無しでは10万~相場が違ってきます。

それは素人の目では判別がつかないものがほとんど。

であれば、販売店が「事故歴無し」といって販売していても、不具合が出ない限り発覚はしません。

私の友人でこんなエピソードがあります。

恐るべき事故車の溶接事例

彼女の両親が免許を取って最初の車にと当時人気のムーヴの中古車を購入してくれたそうです。それは地元の中古車販売店で、お店も大きく、対応もとても丁寧でした。

ムーヴに乗り始めてしばらくすると、足回りから異音が…。

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初めての愛車で「軽自動車はこんなものか」とあまり気にしてなかった彼女ですが、日に日に違和感を覚え修理工場に点検に入れました。

そこで発覚したのが「ニコイチ」と呼ばれる車だったという事実でした。

今でこそ、ニコイチと聞くとなんだか仲の良さそうな響きですが、自動車でニコイチというと、二つの同車種をくっつけて1台にしてある、事故車の代表例です。

彼女の車は、ちょうど後ろの足回り近くで、ぐるっと溶接して作られた事故車でした。

それを知った両親は「もう中古車は怖くて買えない」と、新車のムーヴを買ったのでした。

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その中古車販売店が、ニコイチであったことを知っていたのかどうかはわかりませんが、知ったうえで販売していたとしたら相当悪質です。

ある筈のエアバックが…ない?!

現在、日本では毎日全国、どこかしらのオートオークション会場が開催されています。

そのオークションでは、スーパーカーと呼ばれるような希少な車から、昭和の車、発売したばかりの新古車、一般的な中古車、それとみなさんには耳なじみのない「現状車」と呼ばれる車が売買されています。

現状車というのは「事故してそのままの車」や「故障したままの車」のことです。

こうしたフロント部分の大破した車や、横転した車、エンジンの故障した車などが、売買されていきます。

買い手は、海外への輸出目的であったり、国内で修理して販売目的であったりと、さまざまです。

そんな中、私の知る中古車販売店は、エアバックの破裂した事故現状車を買い、修理費用を削減するために、エアバックを修理したように偽装し、店頭で格安で販売していました。

年式も新しめで、価格も他店よりはるかに安くで売られていたミニバンを、価格重視で購入したお客様がいました。

その後運悪く交通事故に遭い、エアバックが開かずに大けがをしたと聞きました。

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交通事故に遭って、初めて自分の購入した車にはエアバックが入っていなかったことに気付くのです。

こんな怖い話、ないですよね。

その車屋さんは、今も営業しています。相場よりもかなり安い車を揃えて。

今回は中古車のグレーな部分にスポットを当ててみました。

次回は、中古車を購入するうえでのメリットを紹介いたします。

(ライター:中古車査定士ryo)

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