10年前、自動車業界の中でも「事故車の査定・買取」という特殊な職業を選んだ私。

それまでは、ただ趣味で車が好きなだけでした。

スポンサーリンク

車が大好きで、自動車にかかわる仕事がしたくて、この業界に入りました。それまで、事故車に関しては本当に素人で、上司について査定の研修を受けた時、目からうろこがボロボロ落ちたことを覚えています。

正直に言えば、事故車であることを素人が判断するのはかなり難しいです。

鈑金修理もプロの職人さんがしているわけで、職人さんも限りなく元通りに修理するのが仕事だからです。

私たち査定士は毎日数台、月間に100台以上の自動車と向き合います。

その中で、自動車の塗装面、エンジンルーム、トランクルームなどをチェックして修復歴の有無が判断できるようになるのです。

ですが、素人さんでも、修復歴があるかどうかを判断できるポイントもいくつかありますので、紹介いたします。

スポンサーリンク

illust592

シートベルトをチェック!

この業界にいても知らない人が多いのですが、シートベルトには製造年が記載されています。

もしも、あなたの購入しようとしている車が以前に事故を起こし、シートベルトを交換している車両であれば【年式】と【シートベルトの製造年】にズレが出ます。

例えば、2012年式の車両に2015年製造のシートベルトがついていたなら、2015年にシートベルトを交換している証拠です。

「なぜ事故でシートベルトを交換するの?」と思うかもしれませんが、事故などで急ブレーキをかけたり、大きな衝撃が加わると、シートベルトはグッとロックがかかるようになっているのです。

シートベルトを装着しようと思い切り引っ張ったら、ロックがかかって伸びてこなかった経験、ありませんか?あの原理です。

この、ロックがかかってしまうと、巻取りができず、交換せざるを得ないのです。

私が査定士として働き始めたころ、シートベルトの製造年は必ずチェックしていました。

スペアタイヤの下までチェック!

どんな事故車でも必ず何かしら事故の痕が残ります。

リア事故に限りますが、リアのフロアまで事故している場合、リアのスペアタイヤが収納されているあたりに修復した痕跡が残ります。

例えば、まっさらな紙をくしゃっと潰して、伸ばしたとき、元の形にはなるけれど、しわは残りますよね?

自動車でも同じです。

スポンサーリンク

素材が鉄板なだけで、伸ばした痕というのは残ってしまいます。

トランク内まで確認する人はいないかもしれませんが、だからこそ確認しておきたいポイントです。

すきまの幅をチェック!

私は「ちり」と呼びますが、ドアとドアの隙間、ボンネットとフェンダーの隙間など、ざっくりでも1周見てみるといいかもしれません。

事故をしていると、どうしても車両に歪みが出ます。

車両本体に歪みがあると、部品をつけてもぴったりと合いません。

細かい話ですが、右側のドアとフェンダーの隙間は3㎜くらいなのに、左側は5㎜以上開いているとか、よく見ると結構あります。

素人でも、こうした目に見える隙間であれば判断しやすいと思います。

塗装・色をチェック!

自動車は、製造工場や車格によって塗装面が変わります。

事故をして、鈑金修理すると、その鈑金工場の職人さんの腕によって塗装面が違ってきます。

この塗装面を見極めるのは困難ですが、前ドアから後ろまでは同じ塗装だけど、フェンダーはやたら綺麗だとか、色が微妙に違う、という場合だと、フェンダーが塗装しなおされている=事故している証拠です。

また、タッチペンなどで素人修理されている1㎝四方の傷であれば修復歴には入りません。

本職はこんな方法で査定している!

買い取りを行っているディーラーや中古車販売店、買い取り専門店のスタッフは、外装、内装だけではなく、エンジンルームの中、トランクの中、車の下回りやドアのパッキンの内側まで確認します。

これは、次にオーナーになる人に修復歴の有無を明確にする義務があるため、見落としは許されないのです。また、オークションに出品されていた履歴がないか、こうした以前の情報も確認したりします。

修復歴があるのとないのとでは、中古車としての販売価格に差が出ますし、何といっても次のオーナーへの告知義務があります。

事故車は一般ユーザーから敬遠されがちですが、どこを事故しているか、どのように修復されているかを知ることで、うまく付き合うことができます。

もしも、中古車購入を検討しているのであれば以上のポイントを参考に、自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか?

(ライター:中古車査定士ryo)

■ 中古車査定士が教える「買取り額をアップさせる為に絶対に!押さえておきたい3つのポイント」

この記事が気に入ったらいいね!しよう