USB Type-Cと言うのは2015年ごろから市場に出回り始めた桁違いの急速充電の可能性を秘めた最新の充電・通信規格です。

急速充電の新規格と言えばQC3.0(クイックチャージ)も注目されていますが、これに関しては別途説明の機会を設けるとして、このページではUSB Type-Cがいかなるものであるかを説明し、USB Type-Cの入力・出力に対応したモバイルバッテリーをいくつか紹介します。

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■ QC3.0の入力・出力に対応したモバイルバッテリー

USB Type-Cの仕様はかなり複雑

LaBoon!!はガジェットレビューサイトではなく、カーアクセサリーに特化した実験・比較サイトなのでスマホ周りのガジェットに関しては積極的に取り扱ってきませんでした。

私自身が専門でこれらのガジェットを取り扱っているレビュワーさん達に比べるとスマホに対する興味が薄い(まあ、世代の問題もありますかね)と言うのも要因の一つではあります。

ただし、自作パソコンやアンドロイドのアプリなども過去に趣味で作った事もありますし、普通の人に比べるとハードウェア・ソフトウェアに関してそこそこ詳しい方だと思います。

最近はモバイルバッテリーで少ない時間の充電でドライブレコーダーを出来るだけ長く駆動させる実験を行っているのですが、その絡みで人柱になりつつ「ちょっとこれはわかりにく過ぎるんじゃね?」と感じるのがUSB Type-Cの仕様です。

今後はドライブレコーダーの運用の幅を広げる高性能な外部バッテリーの調査がLaBoon!!のメインテーマになりそうなので、今後は積極的に取り上げて行こうと考えています。

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では初めにこの物凄く分かりにくいUSB Type-C規格の仕様についてなるべく簡単に説明します。

USB Type-Cとはコネクタの規格のことを指す

まずはUSB Type-Cの見た目(形状のこと)からお話ししますが、以下の写真のように表裏の区別のない扁平コネクタです。

基本はケーブルの両側がこの形状~C to Cだと考えて下さい。(本来の性能を発揮するには)

USB Type-Cで可能になった事

USB Type-Cは次世代の充電・通信(USB3.1)規格として大きな注目を集めていますが、通信の話に入り込むとかなり訳が分からなくなりますし、モバイルバッテリーでの充電に関しては通信速度などは関係が薄いので、ここでは充電に関わる部分についてのみ説明します。

5V×3.0A(15W)の出入力

充電機能においてUSB Type-Cで可能になったのは以下のポイントです。

  • 5V×3.0A(15W)の出入力に対応

従来のmicroUSB規格ではせいぜい5V×2.0A(10W)までが限界でしたので単純に1.5倍の電力が供給できるようになりました。

まあ、これだけだと「だから何?」と思われそうですが、USB Type-Cが世間からこれほどの注目を集めている理由はこの15Wの出力ではありません。

USB Type-C PD(パワーデリバリー)対応なら最大100Wの出入力

USB Type-Cには、さらにPD(パワーデリバリー)と言う機能に対応しているものがあります。

このPDと言う機能は以下のようなものです。

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  • 給電側・充電側の機器で相互通信を行う事により、電圧・電流を変化させて最大5V×20A(100W)の出入力に対応
  • デバイス同士で通信と電力の相互供給が可能(タブレットパソコンから外付けモニターに映像・電力を供給するなど)

2番目のデバイス同士の通信と電力の相互供給に関しては本題から外れるのでここでは詳しく述べませんが、Androidの開発元であるグーグルはこれらの機能を普及させようと考えており、その他のQC3.0などの充電規格をAndroid端末から排除しようと政治力を働かせています。

まあ、ここでの重要ポイントはあくまでもUSB-Type-CがPDによって最大100Wの出入力に対応する規格ですよ、という点なので、ドライブレコーダーのモバイルバッテリーでの運用に関しては他の部分はスルーしてもOKです。

USB Type-CでもPD(パワーデリバリー)に対応していないものは微妙

microUSBタイプの入力規格でも5V×2.0A(10W)での出入力に対応しているものはあります。

USB Type-Cは規格としては5V×3.0A(15W)までの出入力に対応していますが、充電器・ケーブルなどの機器の組み合わせによっては最終的な電力が12~3Wくらいまで下がってしまう事もあり、ベストの組み合わせのmicroUSB規格の方が、ワーストの組み合わせのUSB Type-Cよりも結果として高出力になる様な事もありそうです。

従ってPDに対応してないUSB Type-Cについては、おそらくその高出力を体感できる機会は限られていると思われます。

PD(パワーデリバリー)は充電器・ケーブル・デバイスが対応品でなければならない

これがまたややこしい部分になるのですが、PDで高出力の充電を行う為には充電器・充電ケーブル・デバイスがPDに対応していなければなりません。

※両側がUSB-Type-CであればPD対応と書かれていないケーブルでも問題はないケースもあるそうですが、規格通りに作られていない粗悪品を引く可能性もあるので、PD対応と書かれているものを選んだ方が無難かと…。

これはホスト側とクライアント側が通信しながら、最適な電圧・電流を割り出して調整する為です。

この時点でPDに対応しているシガーチャージャー、ケーブル、モバイルバッテリーが必要であると分かりますね。

また、PD搭載のUSB Type-Cは規格としては最大で100Wの出力が可能ではあるものの、シガーチャージャー・モバイルバッテリーはそれぞれ出力の最大値が決まっていますのでボトルネックは充電器とクライアント側のデバイスの上限値の低い方になります。

※PD対応のケーブルがボトルネックになる可能性については不明です。

現状では、モバイルバッテリーの入力とシガーチャージャー出力は30W程度までとなっていますね。

家庭用のアダプターを使用すれば87Wなんてものもあるのですが、バカ高いですし何よりモバイルバッテリー側がそこまでの入力に対応していません。

まあ、USB Type-C自体がまだ普及し始めですので、そのうち60Wの入力に対応したモバイルバッテリーも出るかな?

PDで30Wの出力に対応したチャージャー

PDに対応したシガーチャージャーはまだ出始めで種類が非常に少ないです。

有名なメーカーではAUKEYが以下のものを販売していますが、商品仕様の説明が微妙におかしいです。

 

 

5V3AだとPD対応でなくても可能では?

こちらには12V×2Aと書いています。

 

一方で以下のシガーチャージャーは15V×2A(30W)が最大となっていますね。

 

現状探してみた感じでは車載で考えるならこれが最も良さそうですので、早速ポチっておきました。

家庭用充電器であればこちらが30W出力に対応してます。

 

PDで30Wの入力に対応したモバイルバッテリー

これは現状手元にあるものですが、RAV-Powerの「RP-PB058」26800mAhは説明書に30Wまでの入力が可能との記載があり、パススルーで対応で逆流防止機構も搭載されている模様です。

また、PD対応のC to Cも同梱されています。(充電用の通信しか出来ないものだと思います)

 

 

データ通信も行う場合にはこちらのようなケーブルもあります。(480Mb/s)

RAV-Powerの「RP-PB058」26800mAhのレビューは以下のページをどうぞ。

■ RAVPower 26800mAhモバイルバッテリー「RP-PB058」のレビュー、評価

USB Type-Cの入力・出力対応のモバイルバッテリーのまとめ

現状、RAV-Powerの「RP-PB058」の給電量の計測・その他のPD対応機器との組み合わせでの充電状況についてテスト中です。

他にPD対応・パススルー対応・逆流防止機構搭載でRP-PB058」を超える大容量のモバイルバッテリーを見つけたらお教え頂けると幸いです。

(編集長 Omi)

■ QC3.0の入力・出力に対応したモバイルバッテリー

■ パススルーモバイルバッテリーのまとめ

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