ランエボ10オーナーによる評価

※2017年12月7位更新~この記事は2014年9月に書いたものをまとめ直しています。

ランエボ10に私が乗り始めたのは忘れもしない2013年8月です。

お陰様でLaBoon!!は月間100万PV程度のアクセスを集めるサイトに成長しましたが、ランエボ10を当時のタイミングで購入してなければ現在の私も、このサイトも存在しなかったでしょう。

そう言った訳で購入から4年半近くが経過して、最近はコペンも増車して色々忙しくなった事もあり、ランエボ10に乗る機会もぐっと少なくなってしまったのですが、全く乗らなくなったとしてもこの車だけはずっと維持しておきたいと考えています。

もともと2007年式のMT初期型を中古で乗り出し200万円程度で購入し、4年半で4.5万キロ位は走っており、そろそろ9万キロが近くなっていますが、今この年式のMT車で走行距離9万キロの弾は200万円では乗れないですし、まだ中古車相場は上昇傾向にある為、多少維持費は掛かってもそこまで損はしないと思っています(笑)

この記事では、これからランエボ10の購入を考えている人向けにランエボ10に4年半乗った段階での再評価を行います。

ランエボ10の良い点

私がランエボ10の最も良い点と感じるのは、走行性能全部です…と言ったら話が終わってしまうのでその中でも分かり易いのはやはり加速感ですね。

加速感について

加速感は体感的なものなのでそれまで乗っていた車の加速特性にもよるかと思います。

因みに以前知人に同乗させてもらった2014年式のV37スカイラインハイブリッドも3.5L、306馬力、最大トルク35.7kg・mで0-100km/hタイムはかなり早いのですが、ハイブリッドならではのリニアな加速の為、いつの間にかスピードが出てると言った感じで加速感はほとんど感じられませんでした。

しかもかなりの静穏性です。(笑)

 

それと対照的なのが2Lターボのランエボ10で、ノーマルの状態でもエンジン音も排気音もそこそこうるさく、3~4千回転のトルクのピークではかなりグイっとくる加速感です。

過去にターボ車は2.0L、2.5Lのスカイラインに乗っていましたが、ランエボ10の加速感は全く別物で乗り初めの頃は恐怖すら覚えました。(笑)

■ ランエボ10の加速についての再考察

コーナリング性能について

ランエボ10と言えばアンダーが出て曲がらないと言われていた4WDの常識を見事に覆した電子制御が有名で、以降の三菱の車にはこの技術が脈々と受け継がれているそうです。

私はーサーキットなどには行かないので、もちろん限界性能などは試したことはありませんが、荷重移動など全く意識しなくてもどのタイミングでアクセルを開けようが、ハンドルを切った分だけ勝手に曲がっていくという印象です。(笑)

グイグイ加速してグイグイ曲がる感じですね。

昔、嫁が私の乗っていた2.0Lターボのスカイラインで、何を思ったか雨の日に発進時にアクセルを全開にしてスピンして廃車にしたという事故を起こしていますが、(雨の日は危険なので乗らないように言ってあったのですが…)ランエボ10の場合には多少路面が濡れていても電子制御のおかげでそう簡単にはコントロール不能の状態にはなりません。

ヘタクソでも安全に運転できるという事ですね。

ブレーキング性能について

こちらももちろん一般道での話になりますが、そもそも一般道でフルブレーキングなどは余程危険な状態にならない限り試す機会はありません。

ただ、せっかくなので時々後続車がいない状況でフルブレーキテストをやってみたりするのですが、やはり普通の車とは比べ物にならないくらい制動距離が短く感じます。

もともと軽く踏んでもそこそこ効くような設定になっているっぽいですが、ブレーキの効きの弱い車に乗ると恐怖を感じるようになりました。

まぁ、その車に慣れればどうって事はないんですが、ランエボ10に乗っている時は前方にいきなり人が飛び出して来ても、結構手前で止まれそうな安心感はありますね。(他の車に比べると)

乗り心地について

私の乗っているランエボ10はビルシュタインのダンパーとアイバッハのスプリングが入っているものですが、これが中々しなやかで乗り心地が良いと感じます。

もちろん、普通の車と比べると固いですが下からの突き上げはそこまで強くなく、それでいて踏ん張りが効いているというしなやかな感じです。

ただし、固めの足がダメな人には受け入れられないかも知れませんね。

居住性について

ランエボ10はそのスパルタンなイメージから、室内が狭そうに見られがちですが実は全くそんな事はなく、大人が4人無理なく乗る事が出来ます。(一応5人乗りです)

ベースがギャランフォルティスなので車内は普通のセダンです。

ただし、フロントシートがセミバケなので慣れないと腰が痛くなるかも知れません。(うちの嫁は助手席には乗りません)

とは言え、最近流行りのミニバンに比べると当たり前ですが圧迫感はあります、コペンなどと比べたら超快適仕様ですが。(笑)

まあ、子供が小さいうちはランエボ10に家族で乗るのは色々面倒かも知れませんね。そんな理由でうちは子供が中学生になるまではミニバンでした。

そしてランエボ10に乗り換えて3年位で家族から不満が出始めたのでランエボ10を維持しながら、軽自動車のモコをアルファードに変更した訳ですが…なのでミニバンからの乗り換えだと家族から不満が出るかも知れませんね。

維持費について

ランエボ10を購入する際に最もネックになるのがこの維持費ではないかと思います。

燃費に関しては私の場合、9~10km/ℓ程度を維持しているのでこのクラスのスポーツカーとしてはかなり優秀だと感じています。

■ ランエボ10の燃費は本当に悪いのか?

消耗パーツについては乗り方次第と言ったところで、クラッチは6万キロで交換、タイヤは2万キロごとに交換していますが、ブレーキパッドはサーキットで走り込んだりしなければ10万キロくらい持つのではないかと感じていますね。

タイヤはヤフオクで新車外しの安いものや、最近はアジアンタイヤなどを試しているので1回の交換で5万円程度です。

■ 安くて評判の良いアジアンタイヤのおすすめ13選

クラッチ交換はディーラーに頼むと20万は超えますが、安いところを探せば10万ちょいで収まります。

■ クラッチ交換の工賃・費用とクラッチ滑りの症状

車検に関しては特に普通の2Lの車と費用は変わらない感じですね。

■ ランエボ10の車検費用

問題は自動車保険かと思いますが、これは年齢・保険の等級とプランによります。

以下の記事は少し内容が古いですが、色々契約内容の見直しやネット通販の保険を活用した結果、2017年時点での車両保険込みの保険料は年間で4.5万円程度まで下がりました。

因みに2年前の保険料は13万円くらいでしたので、かなり見直しの効果があったと言えます。

■ ランエボXの自動車保険や維持費はどれくらい?

結論としては「維持費は意外と安い」と言ったところになろうかと思います。

ランエボ10の悪い点

走行性能は文句のつけどころがありませんし、居住性や維持費はまずまずと言ったところですが、次にランエボ10の悪いと感じる点を説明します。

内装がチープ過ぎる

これは年式やグレードなどにもよるかと思いますが、初期型は内装がプラスチッキーでしょぼい事この上ないです。(笑)

よく言われていますが「これが400万円の車の内装か?」という意見には激しく同意します。(笑)

ただし、ランエボ10は内装系もアフターパーツが豊富なので、少し工夫すればそれなりに見れるようにはなります。

ブレーキの鳴きがうるさい

走る・曲がる・止まる、その走行性能には全く不満のないランエボ10ですが、唯一不満とまでは行きませんが私が苦手としているのが雨の日の市街地走行です。

なぜかと言えば、純正のブレンボパッドの鳴きが凄いからです。

雨が降っていなくても冬の寒い時期など、ブレーキが温まるまではとにかく音がうるさいので、朝の通勤時間帯に家を出る時は出来るだけ音が出ないように大変気を遣います。

ゆっくり踏みめば踏むほど音が大きく、鳴り止むのに時間が掛かりますのである程度加速してガツンと一発やると鳴きが収まりますね。

これ以外に特に悪い点は思いつかないですかね…。

エクステリアに関しては横っ面がぼってりして締まりのない感じがしますけれども。(笑)

デザインについては好みもあるので、最終的には人それぞれの感じ方次第かも知れませんね。

ランエボ10の総評

ランエボ10の評価をまとめると、走行性能については文句なし、居住性や燃費などの維持費の面は思ったより良い、内装がしょぼく、ブレーキがうるさいと言ったところになります。

ブレーキパッドは社外品を入れる事でマシになるそうですし、内装もカスタマイズは可能ですので致命的な欠点はないかと思いますね。

そもそもランエボ10の購入を検討している人は、車のステータス云々ではなくその圧倒的な走行性能に惹かれているのだと思いますので、内装や静粛性には目を瞑れるかと思います。(カスタマイズは可能)

従ってランエボ10の購入を検討している人におすすめしない理由は見当たりませんね。

 

ただし…自制心を持って運転しないと命がなくなる危険性が高い車です。

5秒で時速100kmに達する訳ですから…。

その点くれぐれも肝に銘じておかないと、命か免許がすぐになくなりますよ。(笑)

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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