ランエボ10の加速についての再考察

※2017年11月28日更新~ランエボ10購入から3年以上経過しましたので加速について再考察しました。

この記事はこれからランエボ10を購入しようと考えている方向けに、2015年に書いた記事を手直ししています。

ランエボ10は2015年に惜しまれつつも廃盤となった三菱自動車の至宝であり、その後継モデルの噂が出ると毎回話題に上る希少車です。

ランエボ10の魅力は細かい部分を挙げればキリがありませんが、このページではランエボ10の加速について再考察したいと思います。

加速を絶対的な数値で表現すると時速0-100Kmが5秒未満

車の加速は最近ではスタートから時速100Kmに達するまでの時間で比較される事が多いですが、ランエボ10の0-100Km到達時間は4.7秒程度と言われていますね。

これはタイヤや路面のコンディション、シフトチェンジのタイミングや外気温などにも左右されますが、概ねそんなもんだと世間では認識されています。

普通の加速度の基準が良く分かりませんが、例えば大衆セダンとして最も人気のあるプリウスなどは0-100kmが11秒弱ですので、普通の車に比べるとかなりの加速度です。

加速感についてはどうなのか?

運転している人が感じる加速感は、100%感覚の問題なのでどれほど速く感じるかはその人が今まで乗っていた車の加速度によると思います。

因みに私がかつて乗っていた事のあるスポーツタイプの車は、1.6  VTECのシビック、2.2 VTECのプレリュード、2.0ℓターボのスカイライン、2.5ℓターボのスカイラインなどになります。

シビックとプレリュードはNAエンジンなので吹け上がりの良さやエンジン音のフィーリングなどはかなり良い物でしたが、加速感に関してはあまり感じられませんでした。

ターボ車の加速感は明らかにNAとは違う

初めてのターボ車はR32のスカイラインでしたが、やはりNAとは比べ物にならない程の加速感があり、当時としては感動的だった事を今でもよく覚えています。

ターボならではグイグイ引っ張られる感じの加速感ですね。

2.0ターボののR32から2.5ターボのR33に乗り換えた時は、加速そのものはR33の方が良かったのではないかと思いますが、トルクの発生する特性がフラットになった為に215馬力から250馬力にアップしたにも関わらず、加速感についてはR32と大差ない印象しかありません。

これは慣れや感覚の問題なので、初めて乗ったターボ車がR33であったらもっと違った印象になっていたかも知れませんね。

トルクと馬力のスペック表記

肝心のランエボ10の加速についてですが、家庭や仕事の都合でこの手のスポーツカーの維持が難しくなったので、直前の10年間くらいはミニバンに乗ってからの印象になります。

因みに私が乗っているランエボ10は初期型なので最大出力は280馬力に抑えられており、最大トルクは43.0kg・m、重量は1520kgです。

ファイナルエディションだと313馬力、43.7kg・m、1530kgなので、高回転域のトルクの落ち込みでは若干の差があるかも知れませんが、加速感そのものはあまり変わらないかと思います。

ランエボ10から10年以上前に乗っていたR33スカイラインは250馬力、30.0kg・m、1360kgでしたので、ランエボ10は馬力では30、トルクは10kg・m以上アップはしているものの、200kgも重量アップしていますのでそこまで加速感に違いはないだろうと考えていました。

ランエボ10の加速感は体感的にはとんでもないものだった

スペック表記上ではそこまでの加速感ではないのでは?と考えていたのですが、実際にランエボ10に乗ってみると、その考えは誤りであると気が付きました。

ターボ車はタービンが効率的に回転するまでにある程度のエンジン回転数が必要ですが、ランエボ10の場合には3000回転以下でも全くストレスを感じない加速感ではあります。

…で、低回転でもそこそこトルクがあるので、決してドッカンターボという感じでもないのですが、3000回転を超えてからの加速感は一言で表現すると「暴力的」と言った言葉が似合います(笑)

このままどこかあらぬ方向にすっ飛ぶのでは?と感じるくらいの加速感なのですが、4輪のグリップの安定感がまた素晴らしい…という印象でしたね。

今までターボ車に乗ったことがない人は恐怖を覚える加速感だと思います。

ランエボ10の加速のまとめ

ランエボ10は絶版になってから中古車市場の価格が上昇し続けており、2007年式の初期型でも乗り出し300万程度にはなってしまいそうですね。

因みに私が購入した時は200万くらいでした(笑)

ただし、乗り出し300万円掛かったとしてもこの金額でこのパフォーマンスの車は、他には存在しないと思います。

ベースがギャランフォルティスなので大人が4人乗っても、よほど大きい人でなければそれほど窮屈に感じる事もないですし、家族を騙して「ギャランっぽいセダンを買った」という方法も可能ではないでしょうか?(笑)

ランエボ10に乗りたいと既に考えている人には「やっぱりこういう車は乗りたいと思った時に乗るべきだ!」とお伝えしたいですね。

おそらくランエボ11はしばらく(永久に?)発売されないでしょうし、リセールバリューを考えても損はしない車だと思います。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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