皆さんは「JAF」に加入していますか?
JAFの会員数は2017年現在では1750万人となっていますので、このサイトを訪れている方の4人に1人はJAFに加入していると思います。
世帯で考えれば車を保有している世帯の半分近く加入している計算です。
私もJAFに加入していますが、25年くらい車を運転し続けていながらJAFに加入したのは実は昨年が初めてです。(笑)
なぜそのタイミングでJAFに入る事になったのかと言うと、新車購入の際に無料期間がもれなく1年間付属してきたからです。
無料なら断る理由はないですよね。
そろそろ無料期間が終了する時期が近づいてきましたので、今回は私が有料会員としてJAFを継続するかどうかを判断するポイントを踏まえながら、JAFに加入する必要性について考えてみましょう。
もくじ(クリック・タップで移動できます)
そもそもJAFってなに?
JAFに加入した事がない人でもJAFが車の故障やトラブルの際に応急処置を行うロードサービスの団体であることはご存知かと思います。
敢えて団体と表現したのは、JAFの正式名称は「一般社団法人 日本自動車連盟」であって株式会社ではありません。
「一般社団法人」とは株式会社と違って「非営利団体」ですが、この「非営利」と言う言葉は、株主などにとっての利益という意味で、利益を分配してはならないという事です。
つまり、団体として利益を追い求めてはならないという事ではなく、得た利益を株主に配当しなければ良いだけです。(そもそも株券が存在しない)
従って社団法人である事を根拠として、JAFのサービスが他社の同様のサービスと比較してコストパフォーマンスに優れているという事にはなりません。
従業員に給料の支払いなど、団体の運営にはコストが掛かりますから株主に配当を出さないとは言え、非効率な運営をしていればコストに見合ったサービスを提供出来なくなるのは当たり前ですね。
「一般社団法人」という言葉の響きで利益を出さないのでコスパが高そうなイメージを受けるかも知れませんが、「一般社団法人」だからと言ってそうであるとは限りません。
なぜJAFに加入していなかったのか?
なぜ私が「25年間もJAFに加入していなかったのか?」という点についてですが、それは必要性を感じなかったからです。(笑)
バッテリー上がりやタイヤのパンク程度なら自分で応急処置は出来てしまいますし、キーの車内への閉じ込みは絶対にやらない習慣が身についています。
2014年のJAFの出動件数とそれぞれの構成比を見て下さい。
上位の3項目がバッテリー上がり、タイヤのパンク、キー閉じ込みとなっており、この3つの構成比は57%にも上ります。
4位の落輪は諦めるとして、バッテリーの劣化浸食は普段から車の状態を意識していればヤバそうなのは分かりますし、その他のレアなケースは割り切って諦めれば良いという考えです。
2014年の出動回数は約232万回となっており、これを1750万人の会員数で割ると13%になります。
ただし、バッテリー上がりなどは普段からの車との付き合い方やジャンプスターター・ブースターケーブルの搭載などで簡単に復帰出来ますし、キーの閉じ込みに関してもこれは習慣に左右される部分が多いと思います。
■ これでバッテリー上がりも怖くない!おすすめのジャンプスターター
従ってJAFに加入していても全くお世話にならない人と、頻繁にお世話になる人の差が激しいのではなかと推察されます。
私は滅多にお世話にならない自信があったので、JAFに加入する必要性を感じていませんでした。
実はJAFに加入していない時に、1度だけお世話になった事がある
これは4年前の話になりますが、ランエボ10を契約して(中古ですが)納車時に代わりに廃車にする予定だった随分古い(年式は忘れた)エルグランドが納車の数日前に会社からの帰宅時に立ち寄った先でエンジン不動となってしまいました。
少しシフトのインジケーターの点灯具合がおかしいと感じてはいたのですが、廃車も近かったのでそのまま乗っていました。
それまでは普通に走っていたのですが、駐車後にセルが全く動く気配が無くなり、シフトをDレンジに入れても点灯しなくなってしまいました。
エンジン不動でどうにもならなかったのでJAFのお世話になったのですが、バッテリー上がりなどの軽微な故障ではなく原因不明との事で治らず、そのままJAFのサービスの方に取引のある解体屋さんを呼んで貰ってエルグランドはドナドナされてしまいました。
これが遺影です…。
結局その時は治らなかったのでJAFの出動料は無料、解体屋さんだけ手配して貰ったので、そちらからキックバックがあったのかも知れませんが、これは廃車が決まっていない車だとちょっとだけ面倒な事になっていたかも知れません。
要はJAFの年会費の4,000円が高いと思うかどうか
バッテリー上がりで飛び込みでロードサービスをお願いすると1万円以上はかかると思うのですが、2~3年に1回くらいJAFのお世話になちゃいそうな人はロードサービス費用だけで元が取れます。
ただし、統計的なデータでは8年に1度程度しかJAFのお世話にはならないでしょうし、私は25年に1度そのようなシチュエーションに遭遇しただけです。
私の場合には25年×4,000円=10万円の得をした事になりますね。
そもそも保険と同様にJAFが損をするような会員費の設定にはしませんので、保険と同様に安心をお金で買うかどうかという事になります。
この年会費4,000円を高いと思うか安いと思うかなのですが、実は私はJAFに加入する必要性を全く感じていなかった為、昨年JAFに加入するまで年会費がいくらなのか知りませんでした。(笑)
4,000円ならそんなに高くはない…かな?
そもそもJAFのロードサービスは自動車保険に付帯されるケースが多い
これは自動車保険の証書を確認してもらう必要がありますが、ロードサービスが保険に標準付帯されているものも増えてきています。
※パンク修理が不可など、保険会社によっては一部含まれないサービスもあり
主要な保険会社を確認しましたが、ほとんどの保険会社でロードサービスは無料付帯となっていますね。
ところがJAFの方でも保険会社のロードサービス付帯に伴い「JAF+保険」というサービスを展開しています。
「JAF+保険」って何なの?
「JAF+保険」については以下のような説明があります。
JAFと提携する保険会社であれば、通常の会員サービスにプラスαの優遇サービスが適用され、とても「お得」です。JAF会員限定の優遇サービスの内容は、各社によって異なりますので、下記の詳細ページにて内容をご確認ください。
この文面を見る限り、ロードサービスを受ける場合には保険会社に連絡→保険会社からJAFに依頼→出動という流れになるようです。
まあ、そんな事はどうでも良いのですが、肝心な【通常の会員サービスにプラスαの優遇サービスが適用され、とても「お得」】のどこがお得なのかが良く分からないのです。
説明ページに記載されているリンクを見てもJAF一般会員と「JAF+保険」の比較ではなく、保険会社と「JAF+保険」との比較しか出てきません。
そもそもJAF会員のサービスだけでどの範囲までが無料でどこからが有料なのかを記載した表がなく、プルダウンで計算する方法となっています。
これでは比較が出来ないので表にしてみました。
一般道 | 高速道路 | |
---|---|---|
バッテリー上がり | 無料 | |
タイヤ交換1本 | ||
パンク応急処置 | ||
キーの閉じ込み | ||
落輪×1輪 | ||
落輪×2輪 | ||
燃料切れ | ||
故障車牽引 | 15kmまで無料 超過720円/km |
|
事故車牽引 |
何のことはない全て基本は無料でした…。
それにしても、JAF一般会員と「JAF+保険」のサービス内容の差が良く分かりませんね。
分からなかったので電話で確認してみましたが、結論としてはJAF一般会員と「JAF+保険」サービスに大差はありません。
牽引の保証範囲においてJAFだけの場合無料の距離は15kmまでですが、保険のロードサービスが30万円までならそちらが適用となる(これ当たり前じゃん!)、保険のロードサービスが30kmまでであれば15+30=で45kmまで無料となる(これも当たり前でしょ!)、などの点が目立った違いとなっています。
従って通常の会員サービスにプラスαの優遇サービスが適用され、とても「お得」なんて事は全くないと思います。
明らかに表現がおかしいと思うんですが…これだとJAFに入りつつ、保険もロードサービス付帯のものに入る事を推奨しているように見えます。
JAFは人に掛けるもの、保険は車に掛けるもの…と説明があるが
JAFと自動車保険の違いについて、付帯するサービス以外にも次のような点があります。
それはJAFは車ではなく人に掛けるものなので、自分が加入していればレンタカーなどで自己負担の区分になるパンクの修理にも使用出来ます。
逆に家族がJAFに加入していないと自分の車でも自分がその場にいなければ使用出来ません。
知り合いの車の場合にはその車はロードサービス付きの自動車保険に入っていると思いますので不要ですし、レンタカーの業務使用であればパンク修理に掛かった費用は当然会社持ちになるのが普通です。
従って「人に掛けるもの」という部分が有効なのは、プライベートでレンタカーにを良く借りる人のみとなりそうです。
JAFのロードサービスのメリットはほぼパンク応急処置だけ
ここまで見てきたように自動車保険にはロードサービスが無料付帯している方が一般的になっています。
ただし、タイヤのパンクに関してはスペアタイヤがある場合には保険に付帯しているロードサービスでもカバーできますが、スペアタイヤがない場合の応急処置についてはサービスから除外されているところが多いです。
なお、パンク関連での出動は33.2万件と出動件数が多いですがこのうち全てがスペアタイヤなしとも限りませんし、エア圧不足=空気圧の調整だけ?のような気もしますのでこれなら保険付帯ロードサービスでも対応出来そうですし、小型のエアコンプレッサーをトランクに積んでおけば良い話かと思います。
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ただし、自分で空気圧の調整が出来ない人は保険付帯ロードサービスを利用した方が良いかも知れませんね。
JAFのロードサービス以外で元が取れる人は良いと思う
ロードサービスが微妙なので私は退会しようかどうか迷ったのですが、JAFには会員優待の各施設の割引サービスがあります。(これは今まで全く気にしていなかった)
どちらかと言うとJAFに加入を継続している人はこちらのメリットを狙って会員を維持しているのではないかと思うのですが、割引クーポンのジャンルが多岐に渡り、頻繁に外食やレジャー施設に行ったり、宿泊施設を利用する人であれば場合によっては一発で元が取れてしまうかも知れません。
スマホの場合にはこちらでアプリをインストールすると利用可能な施設が利用できます。
因みに私の場合には来年から娘に通わせようと思っている教習所の割引クーポン1万円を発見したので、会員を継続する事にしました(笑)
外食やドライブ、レジャーなどについて、JAFのクーポンありきで計画を組んでいくとかなりお得になると思います。
もともと外食やドライブをしない人は損をしますので、やはり車を使ったレジャーが好きな人向けとして特化していると言えますね。
これはJAFのあるべき姿とも言えると思いますので良いんじゃないでしょうか?
とりあえずアプリでクーポンを使えるお店を見てみると良いでしょう。
結論としてはJAFのロードサービスは微妙ですが、車で出かける機会が多い人はトラブルに見舞われる確率も上がりますし、クーポンで元を取れるチャンスも増えます。
従ってレジャーがメインの使用目的の車で、年間の走行距離が日本の車の平均値である1万キロを超えるような人であればJAFに加入しておいた方が良いと言えます。
今年の夏休みはJAFのクーポンありきで家族旅行を組んでみようと思います。
(編集長 Omi)
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