ドライブレコーダーは視野角が広いほど広範囲に録画が可能である為、視野角が広いモデルを私は積極的におすすめしています。

ただし、ここで注意して頂きたいのはメーカーによって視野角の表記について仕様表に記載されている基準が異なります。

スポンサーリンク

ドライブレコーダーの視野角について、現状は以下の3通りの表記方法があります。

  • レンズ視野角
  • 録画視野角
  • レンズ視野角/録画視野角の両方

ドライブレコーダーに必要なのはレンズ視野角ではなく、間違いなく録画視野角である事は言うまでもありません。

レンズ視野角が150°あっても、実際に録画された動画の視野角が120°しかない…と言うのは良くある話です。

ドライブレコーダーの視野角はレンズ・CMOSセンサー・出力解像度に影響される

録画視野角を広くする為にはレンズだけでなくCMOSセンサーの選定や解像度などの周辺機器や設定を調整しなければなりません。

また、視野角を広くすればするほど同じものが小さく映りますので文字認識精度は落ちてしまいます。

従って広角で高精細を維持するためにはレンズだけでなく解像度を上げる必要があります。

スポンサーリンク

解像度と言うのは主力される動画ファイルのドットの数ですが、フルハイビジョンであれば1920×1080=207万個、2560×1440=369万個、4Kの3840×2160であれば829万個のドットで映像を表現する事になります。

従って出力ファイルの解像度は高い方が精細感も高くなる「可能性がある」と言えます。

ただし、出力されるファイルの解像度が高ければ高いほど高画質になるかと言えばそうではなく、CMOSセンサーの画素数以上の解像度で出力しても一つの画素から収集した情報を複数のドットに引き延ばして表示するだけになります。

ですからCMOSセンサーの画素数を超える解像度は無意味…と言うよりも出力ファイルのデータ量が増えるという観点から見れればむしろ害になるとも言えます。

また、CMOSセンサーのサイズが小さいのに画素数だけ多くても、画素間の仕切りのパーツの面積が増えてトータルでの受光面積が減ってしまう為に、画質は劣化する可能性もありますし、高性能なCMOSセンサーの性能を生かすにはレンズの性能も上げる必要があります。

つまり、広視野角・高精細を実現するのは意外と難しかったりする訳ですね。

メーカーは録画視野角をしっかり表記すべきでは?

お付き合いのあるメーカーさんには問題点としてお伝えしていますが、録画視野角を仕様表に明記していないメーカーさんが多過ぎますね…残念ながら。

そもそも重要なのは録画視野角であってレンズ視野角ではない事は明らかである筈なのに、「視野角150°で広角!!」とアピールするのは法令で基準がないから許されている、またはドライブレコーダーの録画視野角を検証するユーザーはほとんどいない為に明るみに出ないだけであって、私は「不適切な広告では?」と感じています。

騙すつもりはなくても、工場のスペックをそのまま鵜吞みにして表記しているケースの方が多いように思いますが、それはそれで問題ですよね。

本気で自社の製品を売りたい、良い点を伝えたいと考えるならば録画視野角の検証はメーカーがやって然るべきであり、その上で他社との差別化を謳うべきなのではないでしょうか?

2年半位前からドライブレコーダーのレビュー記事を書くようになって、初めの頃はそういう業界だから仕方ない?と自分に言い聞かせてきましたが、最近初めてドライブレコーダーを購入しようかと検討されているユーザーの方のお話を聞いていると、レンズ視野角に騙されている方が多いと感じましたので敢えて問題を提起させて頂きます。

解像度に関わる酷い話

先ほどCMOSセンサーと出力ファイルの解像度について触れていますが、現在進行形で酷い販売手法が横行していますので注意を喚起しておきます。

スポンサーリンク

名指しはしませんが、その販売手法を紹介します。

 

ドライブレコーダーには静止画素数と動画素数の2種類の画素数が存在しますが、流石に中堅以上のメーカーは静止画素数をアピールする事はありません。

まれに「1200万画素!」などど動画の撮影がメインであるドライブレコーダーに対して、静止画の画素数を最大限にアピールしているケースもあります。

更に酷い事に一部の通販サイトでは「1200万画素をアピールしているメーカーに注意!」と呼びかけながら、「うちは400万画素の4Kで高画質!」と自社製品をアピールしています。

因みにその4Kのドライブレコーダーの解像度は4Kでなはく「2880×2160」です。

4Kとは一般的に「3840×2160」の画素数を指します。

横方向の画素数が4000に近い為に4K(キロ)と呼ばれているのですが、「2880×2160」では縦方向のドット数は4Kと同じではあるものの、本来なら3K未満です。

更にその製品のCMOSセンサーは400万画素ですが、「2880×2160」の解像度で出力するならば622万画素以上の画素数を持ったCMOSセンサーでなければこの解像度のキメの細かさは出ません。

400万画素のCMOSセンサーでは「2560×1440」の解像度が有効な解像度の限界で、それを超えるような場合はいたずらにハードウェアに負担を掛けて動画ファイルを重くするだけです。

日本のメーカーでは400万画素のCMOSセンサーを搭載しているモデルも増えていますが、それ以上に解像度を上げないのはちゃんと理由があるからです。

「よその販売手法には気を付ろ!」と言いながら、自分はもっと巧妙な手口でユーザーの誤解を招くような販売手法を取っています。

誠実なメーカーさんはこうしてます

同じ解像度の「2880×2160」録画モードを搭載している、日本のメーカーのアーキサイトさんの「X-RUN M7」は、同様に400万画素のCMOSセンサーなので広告としては「2880×2160」の録画モードのことには一切触れていません。(仕様表にさりげなく記載があるだけ)

あくまでも400万画素のCMOSセンサーで有効な範囲である「2560×1440」を売りにしている誠実な広告です。

しかも録画視野角は表記よりもやや広く、余裕を持った表示となっています。

■ アーキサイト「X-RUN M7」公式

■ アーキサイト「X-RUN M7」のレビュー、評価

大手通販サイト以外で買い物をするなら最低限確認すべき事

一時期は詐欺通販サイトでの被害がクローズアップされていましたが、最近はあまり耳にしませんね。

ユーザーもある程度注意を払っているのかも知れません。

因みに怪しいサイトかどうかを見極める初歩的な方法としては、法令を遵守してるかどうかを見分ける事が挙げられます。

超一般論ですが、電話番号運営責任者の氏名が記載されていないような通販サイトからは買い物はしない方が無難です。

通信販売は法令上「特定商取引法」に括られますが、この法令では以下のように定められています。

特定取引法ガイド

・第11条 広告の表示

通信販売は、隔地者間の取引なので、消費者にとって広告は唯一の情報です。そのため、広告の記載が不十分であったり、不明確だったりすると、後日トラブルを生ずることになります。そのため特定商取引法は、広告に表示する事項を次のように定めています。

5.事業者の氏名(名称)、住所電話番号

一方で広告スペースを圧縮するなどの理由からこれらの表示を省略する事も可能ではありますが、その場合には省略されている事項を省略する事も認められています。

広告の態様は千差万別であり、広告スペース等もさまざまです。
したがって、これらの事項をすべて表示することは実態にそぐわない面があるので、消費者からの請求によって、これらの事項を記載した書面 (インターネット通信販売においては電子メールでもよい)を 「遅滞なく」提供することを広告に表示し、かつ、実際に請求があった場合に「遅滞なく」提供できるような措置を講じている場合には、 下の表の通り、広告の表示事項を一部省略することができることになっています。(法第11条ただし書き)

販売者の電話番号氏名住所がウェブサイトに記載されていない場合で、請求があれば速やかにこれらの情報を提供できる旨の記載がなければ、違法である可能性が極めて高いと考えられます。

まとめると、氏名or法人名・住所・電話番号の記載がない通販サイトで、さらにこれらの情報について問い合わせがあった際に速やかに開示する旨の但し書きがないサイトは違法である可能性が極めて高い訳ですから、そういうところは詐欺ではないにしろ、顧客の個人情報をまともに管理出来るとは思えない…と私は感じます。

ただし、それをどう感じるかは個々の感性や価値観次第ですので判断はご自身でお願いします。

ドライブレコーダーの視野角と解像度表記のまとめ

半分愚痴みたいになってしまいましたが、私が以前20年間勤めていた「ファッションセンターしまむら」では、消費税が導入・もしくは増税された時に、例え猶予期間中で外税表示が許されていた時でも常に総額表示でした。

ユーザーにとってはどちらが親切でしょうか?分かり易い方が良いに決まってますよね?

店舗経験がある方なら分かると思いますが、商品の価格や特性、価値お客様にが伝わらないものって全然売れません。

また、商品の価値を誇大表示してしまうと瞬間的には売れるかも知れませんが、お客様を失望させてクレームにも繋がりますし、何よりブランドの信頼性を失ってしまいます。

私にとってはこれは常識になっているのですが、この業界ではそうではないようなんですね。

 

ドライブレコーダーも商品特性が分かり易い方が売れますし、ユーザーの満足度も上がるんじゃないですか?

満足してもらえれば次もそのメーカーの製品を買いますよね?

これが物事の本質だと思いますので、本質から外れた事をしていると一時期は売れるかも知れませんが長続きしないと思います。

 

これを見たメーカーさんには、ユーザーに誤解を与えるような表記は改善して貰いたいと思いますし、ユーザーの皆さんにはドライブレコーダーを選ぶ上で録画視野角と解像度、CMOSセンサーの画素数は知っておいて貰いたいと思います。

もう少し詳しいドライブレコーダーの仕組みを知りたい方は以下の記事もご覧になって下さい。

■ ドライブレコーダーの仕組みと画素数、解像度のお話

(編集長 Omi)

■ ドライブレコーダーおすすめモデルをまとめて紹介!!

■「1万円程度で買えるドライブレコーダー」おすすめ6選

■「便利なスタンダードクラス」おすすめドライブレコーダー7選

■「高画質なハイエンドクラス」おすすめドライブレコーダー6選

■「駐車監視に特化したハイエンドクラス」おすすめドライブレコーダー7選

■ ドライブレコーダー トップメニュー

この記事が気に入ったらいいね!しよう