4月27日に発売された、電産商事のドライブレコーダー、Dorarecot「DDR101-NV」は、2つの系統の電源入力端子を搭載しています。

■ DENKOM(電産商事)のドライブレコーダー Dorarecot「DDR101-NV」

モバイルバッテリー用の給電端子はmicroUSB

1つはシガープラグで給電するタイプのコネクタで、汎用性の乏しい形状となっていますが、もう一つはmicroUSB(Android端末の充電ケーブルと同じ形状)端子ですので、駐車監視などの状況に応じてモバイルバッテリーからの給電に切り替える事が可能です。

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駆動時に流れている電流は0.36A程度ですので、額面通り受け取れば1時間に流れる電流量は360mAhとなります。

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例えば、20,000mAh程度の大容量のモバイルバッテリーを使用したとします。

この場合は、通常の品質のモバイルバッテリーの場合、蓄電量は表記の7~8割といったところですので、15,000mAh程度になります。(粗悪品の場合2~3割の蓄電量しかないので注意)

Dorarecot「DDR101-NV」の場合、1時間に流れる電流量は360mAhですので、15,000÷360=41.6となりますので、計算上では41.6時間の駆動が可能という事です。

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モバイルバッテリーを使用しての駆動テスト

そこで、大容量モバイルバッテリーの中では最も安価で安定性が高いと言われている「EC Technology 22400mAh」を使って駆動時間をテストしてみました。

EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー 3出力ポート インテリジェント電源管理IC
EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー 大容量 3出力ポート インテリジェント電源管理IC

スペック上は22,400mAhで結構使い込んでいるものを使用したので、蓄電量は表記の6割程度に落ちているかもしれませんが、それでも13,400mAh程度は蓄電される筈ですので、13,400÷360=37.2時間程度の駆動が期待できます。

因みにDorarecot「DDR101-NV」の2つの電源端子の両方から電力を供給した場合は、並列扱いになりますので、片側からの電流量は半分程度に下がります。

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使用したケーブルは3mのL字型です。

マイクロUSBL字型ケーブル3M
マイクロUSBL字型ケーブル3M SMP-JSR30L

ただ、L字型を使用するとケーブルが出ている方が下向きになってしまいますので、このようなストレートタイプを使用した方がスッキリ見えると思います。

Anker 高耐久ナイロン Micro USB ケーブル 3m 金メッキコネクタ
Anker 高耐久ナイロン Micro USB ケーブル 3m 金メッキコネクタ

2本挿しの状態でACCがオンの状態だと、車のバッテリーとモバイルバッテリーからの並列の給電となり、ACCをオフにするとモバイルバッテリーのみからの給電に切り替わります。

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今回はモバイルバッテリーのみからの給電ですが、テストの結果は当初の予測よりもやや長い、38時間程度の録画が可能という結果でした。

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因みに、ACCオンの状態でUSBシガーソケットなどからモバイルバッテリーに充電ケーブルを挿しておけば、モバイルバッテリーの充電が開始され、ドライブレコーダーへの給電はACC電源からのみとなります。

ただし、ACCをオフにする時には、モバイルバッテリーへの充電ケーブルを抜かないと、モバイルバッテリーの充電コネクタ側から電流が漏れているのか、ドライブレコーダーは起動しません。

※モバイルバッテリーは直射日光が当たる場所に置くと危険です。

駐車監視を行う際には必ず充電側のケーブルを抜く

走行中にACCから給電されている状態だと、以下の使用法が望ましいと思われます。

  • 電源ケーブルは2本挿し
  • モバイルバッテリーは充電状態

この状態だとモバイルバッテリーは充電モードなので、ドライブレコーダーにケーブルが挿さっていても給電はせず、ACCからの給電となります。

ACCオンで、モバイルバッテリーを充電している状態と、充電していない状態を図で示すとこのようになります。

走行中 モバイルバッテリーへの充電ケーブルなし

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この状態はあまりおすすめしませんが、車のバッテリーをモバイルバッテリーの電圧に応じて両方から合わせて0.36A程度になるように電流が流れます。

走行中にモバイルバッテリーの蓄電量が減ってしまうのが欠点です。

走行中 モバイルバッテリー充電へのケーブルあり

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この状態だと、走行中はモバイルバッテリーは給電を停止して充電状態になります。

上の場合と比べて結果としてモバイルバッテリーの減りが遅くなります。

ところが、この接続方法だとACCからの給電を切る際にモバイルバッテリーの充電ケーブルを抜かないとドライブレコーダーは起動しません。

駐車中 モバイルバッテリー充電ケーブルあり

駐車中にモバイルバッテリーの充電ゲーブルを挿したままにしておくと、下図のように①と②のうち、抵抗の少ない①の方からUSBソケットに電気が流れ、③の経路でモバイルバッテリーに戻ります。(実際には車のバッテリーとモバイルバッテリーの間にUSBソケットが存在します。ACCが切れている状態なので常時電源でなければ車のバッテリーまで電流が逆流することは無いかも?)

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モバイルバッテリーの充電端子側から電流が逆流して、USBソケットに電流が流れるようなのですが、充電側に電気の出入りがある状況だと給電側の電圧が超不安定になっているようで、ドライブレコーダーの起動は出来ません。

駐車中 モバイルバッテリー充電ケーブルなし

この場合、モバイルバッテリーに対する充電ケーブルを抜いてしまう事で、ドライブレコーダーへの正常な電流が流せるようになります。

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以上が、駐車中はモバイルバッテリーの充電ケーブルを抜かなければならない理由なのですが、駐車の度に抜くのは面倒だと思う人には次のような裏技もあります。

整流ダイオードとリレーを活用して電流をコントロールする

この方法は実際にやってみて起動を確認してはいますが、自己責任の範囲でお願いします。

分かりにくいので、まずは図で説明します。(結果として起動はしているが、理論が違ってる部分があるかも?)

まずは下図をみて下さい。

先程の「駐車中 モバイルバッテリー充電ケーブルあり」(起動しないパターン)をベースに考えて行きます。

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①③からUSBソケットに電流が逆流している状態です。

①と③を抜けば解決しますが、抜かないでもどうにかしようという話です。

その為には①から電流がバッテリーに逆流しないように整流ダイオード(電流の流れを1方向のみに固定する)を入れます。

この状態でモバイルバッテリーからの逆流は無くなる筈です。

ただし、モバイルバッテリーの給電側からドライブレコーダーに向かって出た電流が、ボディアースを経由して②の経路で充電側からも戻る事になります。

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この状態でも電圧が超不安定になりますので、次に②の経路も塞ぎます。

ただし、普通に②の経路を塞いでしまっては、走行中に車のバッテリーからドライブレコーダーへの給電が出来なくなりますので、ACCの電源がオフになった状態の時だけ塞ぐようにリレーを使います。

その状態が下図になります。

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ACCヒューズとドライブレコーダーの間にコイル側の青の配線を噛ませて、黒はボディアースします。

スイッチ側はドライブレコーダーのボディアースの配線に噛ませてマイナスコントロールとします。

ACC電源がオンになっている状態だと、リレーのスイッチが接続される状態になり、ACCヒューズからの電流がドライブレコーダー経由でボディアースに抜けます。(ACCがオンだとモバイルバッテリーの充電が開始され、モバイルバッテリーからドライブレコーダーへの給電は止まる)

ACC電源をオフにすると、モバイルバッテリーからドライブレコーダー以外に電流が流れる経路がなくなります。

従って、駐車中はモバイルバッテリーからドライブレコーダーへの給電、走行中はモバイルバッテリーは充電状態になり、ドライブレコーダーは車のバッテリーからの電流で駆動させる事が出来ます。

この方法で接続が出来れば、超大容量の内蔵バッテリーを積んだドライブレコーダーを搭載しているのと同じ事になります。

しかも走行中の充電はドライブレコーダーへの給電ケーブルとは別系統なので、内蔵バッテリータイプよりも充電も速いです。

リレーと整流ダイオードの接続手順

手順の説明の前に使用した部品や工具を紹介します。

まずはリレーですが、エーモンの4極リレー20A、整流ダイオードは同じくエーモンの6A、工具はエーモンのターミナルセットです。

整流ダイオードとは、電流の流れを逆流させないように1方向に固定するダイオードが組み込まれたケーブルです。

モバイルバッテリーの充電ケーブルは、キボシ端子の取り付けがし易いように出来るだけ太いものを使用しました。

それ以外にもヒューズから電源を取る為に電源ソケットを使用しています。

エーモンルートアール
エーモン リレー 4極
エーモン 1245 リレー
エーモン整流ダイオード 6A
エーモン 1556 整流ダイオード 6A
エーモン ターミナルセット 中
エーモン E2 ターミナルセット 中
エーモン 配線コネクター
エーモン 配線コネクター
エーモン 電源ソケット 1穴
エーモン 1554 電源ソケット 1穴
ルートアール microUSBケーブル
ルートアール 超急速充電microUSBケーブル 0.2m RC-UHCM02R

まずは通常通り、ドライブレコーダーの取り付けを行います。

■ ドライブレコーダーの取り付け方法

モバイルバッテリーの充電ケーブルに整流ダイオードを組み込む

今回は以下の方法で実施しました。

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ルートアールの充電ケーブルはオレンジの被膜の中に白と黒の2本のケーブルが入っていますので、オレンジの被膜をニッパーやカッターナイフなどで中の配線の被膜を傷付けないように少しだけ傷付けて、5~6cm分剝きます。

白い配線を切断して、キボシ端子で間に整流ダイオードを噛ませます。

キボシ接続の方法そのものに関しては、こちらのページで説明しています。

■ 汎用品の常時電源ケーブルを使用して、ドライブレコーダーの駐車監視を行う方法

整流ダイオードのグレーの配線の方をモバイルバッテリーに刺す側に接続します。

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これでモバイルバッテリーの充電端子側からの電流の逆流を防止する事が出来ます。

ただし、これだけだと充電端子側に電流の戻りがあるようなので、安定しません。

シガーソケットのマイナス側のケーブルにリレーを組み込む

モバイルバッテリーからドライブレコーダーに流れた電流は、シガープラグ側からもボディアース経由でモバイルバッテリーに戻るようです。

従って、モバイルバッテリーからの給電中に関しては、ドライブレコーダーからボディーアースの経路を切断する事で、電流が「モバイルバッテリー→ドライブレコーダー→モバイルバッテリー」という流れで完結します。

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このリレーは、青線→黒線の回路に電流が流れると、赤線→黄線の接続がオンになります。

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ドライブレコーダーのシガープラグのマイナス側のケーブルを切断して、赤線と黄色線を割り込ませます。

  • 赤線…シガーソケット側~C
  • 黄線…ボディアース側~D

次に青線と黒線です。

ACC電源がオンになった状態では青線と黒線に電流を流すことで、スイッチが入って黄色と赤のケーブルに電流が流れるようにしたいので、青いケーブルを配線コネクタでドライブレコーダー用のシガープラグのACCのヒューズ電源に割り込ませます。~A

ボディアースもドライブレコーダー用のシガープラグのマイナス側に割り込ませます。(黄線よりもボディ側)~B

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これで手動で何も操作しなくてもACC電源の通電状態に合わせて、駐車中はモバイルバッテリーから給電、走行中は車のバッテリーからの給電+モバイルバッテリーへの充電という形になる筈です。

因みにモバイルバッテリーの充電速度は、USBシガーソケット次第で1000mAh程度にはなるかと思いますし、ドライブレコーダーの電流量は360mAhなので、1時間車を走らせれば3時間程度分、10分の充電時間で30分間分のドライブレコーダーの駆動時間になるかと思いますので、よほど近所へのお出かけでない限り充電切れで録画不能にはならないのではないかと思います。

(編集長 Omi)

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