コペン L880Kは楽しい車だった

2022年7月7日更新:L880Kコペンの総評を追記しました。

こんにちは!Omiです。

実は2017年に購入した初期型のL880Kコペンですが、2021年9月頃に知人に譲渡しました。

理由についてざっくり言えば、私が所有しているよりも有効に使って貰える先にドナドナしたかったからです(笑)

決してL880Kに対する不満が募ったしたから…、という訳ではなく、30万円で購入した当初から気になっていたボディの錆の状況が芳しくなく(最初のオーナが―北近畿の降雪地帯の方でした)、車検を通すにはそこそこの出費になる事が分かっていた為、直してても乗りたいと言っていた知人に譲渡しました。

現在では新オーナーの元でピカピカになって元気に走り回っているようです。

既に手放してしまったコペンではありますが、時々整備を手伝ったり、近況の報告も貰っていますので、この記事では購入してから手放した後の5年間の総括、と言う事で改めてL880Kの評価をまとめておこうと思います。

クローズドの状態での車内空間の快適性について

コペンは軽自動車ですので当然ではありますが…狭いです。(笑)

他の面では不満の少ない車ではありましたが、身長180cm、体重82キロの私にとっては、手放す際の最大の理由(錆の問題が大きかったですが、次にオープンカーを買うなら軽はやめようと考えるのに至るには充分だった)でした。

他の2シーターオープンカーと比較した室内の広さは以下の通りとなっています。

室内広さ(mm)
室内長室内幅室内高
L880Kコペン89012501040
LA400Kコペン91012501040
S66089512151020
MR-S89513501055
NBロードスター86513551025
NCロードスター87514151045
NDロードスター94014251055

特に室内幅が普通車に比べると15~20cm狭く、これが快適性の低さに直結していると言えそうです。

これは最初から分かっていた事ですし、乗りなれてしまえばそれほど「狭い!」とは感じなくなりますが、感じ方は人によるかな?と思います。

最初の頃は慣れれば問題ないよ!と感じていたのも事実なのですが、コペンに乗る頻度があまり多くはなく、普段はリーフやアクア、たまにアルファードやエボ10に乗っているような生活の中で、月に1度だけコペンに乗るような使い方だと、乗る度に「ぬお、狭い!」と感じる頻度が高くなってきました。

反面、走る楽しさは抜群に高いんですけどね(笑)

オープンにした時の爽快感と開放感

コペンは他のオープンカーと比べてフロントガラスの室内へのせり出しが少ない為、オーブンにした時の開放感は抜群に高いと感じました。

NDロードスターはやたらとフロントガラスのせり出しが大きくなったので、開放感はイマイチです。(オープンの写真じゃないですが)

S660もフロントガラスのせり出しは小さい方ですが、いかんせんタルガトップなので、開放感の面ではコペンに軍配が上がります。

室内が狭い状態から解放する事によるギャップの大きさも要因だと思います。

過去にS660、MR-S、NCロードスター、NDロードスターにも乗る機会がありましたが、クローズドからオープンにした時の開放感は一番高いと感じています。

狭い林道でもスイスイ走れるボディサイズ

普通車のMR-Sやロードスターも普通車の中では軽量コンパクトですが、コペンとは車長が50~60cm、車幅が20cm以上大きくなります。

この体感差は大きく、狭い林道や裏道などでの走り易さはコペン(S660も)がダントツでNo.1だと思います。(軽なので当たり前)

因みにMR-Sはヴィッツよりも6cm全長が短く、幅は同等なのですが、運転しているとヴィッツよりも大きく感じます。

これはクーペとハッチバックの車両のタイプの差が影響しているものと考えられます。

幌の開閉の容易さ

この点は電動トップであるコペンと他の車種は比べるまでもないですが、コペンの場合には20秒で電動トップの開閉が可能ですので、天気の状態を見ながら気軽にオープンに出来る点がポイントが高いと思います。

※ロードスターも電動ハードトップ車がありますね。

乗り心地の良さ

乗り心地に関してはショックアブゾーバーのヘタり具合や、純正品と社外品の違いもよりますが、納車当初の激安コペン号はかなりヘタッている様子で、バタバタ感がかなり感じられました。(16万キロ無交換と見られる純正品)

車外品のスポーツサスに変えたところ、バタつきはなくなりましたが

やはり軽自動車ですので段差を超えた時にはそれなりの衝撃はあり、疲れは感じやすいと感じていました。

ワインディングを走る時の接地感は非常に良いので、楽しさは抜群。

なお、車の乗り味や乗り心地はサスペンション、ショックアブゾーバー、タイヤにも大きな影響を受けますので、ある程度の調整は可能です。

L880Kコペンの場合にはメーカーのコンセプトが乗り心地を犠牲にしたスポーティな足回りですが、アフターパーツも豊富ですので自分の目的に合わせた設定もある程度は可能かと思います。

L880Kコペンのサスペンション交換方法とおすすめサス
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加速は充分だと思う

コペンは64馬力と非力ではありますが、3000回転くらいからのターボの過給が始まるとそれなりの加速感は味わえます。(遅いですが、街乗りではそれで充分と感じた)

2000回転くらいまではあまりトルクがなく、高回転になるとまたトルクが落ちる感じがありますが、トルクが平坦でリニアな加速をされても面白くないと思いますので、この設定のままでも充分かと思います。

走るステージで楽しさは変わる

運転の楽しさは走るステージによって変わりますが、片側1車線の市街地や、道幅の狭い林道などでは間違いなくコペンの方が楽しいと感じます。(そもそも道幅の狭い林道には、普通車で入って行きたくないので)

一方で2車線道路や道幅の広い1車線の道路などではMR-Sやロードスターなどの方が疲れませんし、海辺や景色の綺麗な道路をドライブするならこちらの方が向いているような気がしますね。

因みに北海道でコペンのレンタカーを借りた事がありますが、北海道は除雪対策などで道路幅が異常に広く、延々と直線が続く道路も多いので、北海道ならコペンではなくMR-Sやロードスターの方が楽しく走れそうな気がします。(Z4やボクスターなど、もっと大きいサイズのオープンカーの方が快適に楽しく走れるかも)

まあ、雪が降るのでFRやMRはどうなの?という疑問はありますが…。

コペンは情報量が多いのでDIY整備がやり易い?

このクラスのオープンカーの中古車は価格が安いのが第一の魅力ですが、ロードスター・コペンは情報量やアフターパーツも豊富です。

一方でMR-Sは販売されてた期間は不人気車だった為、情報量が少ないのがネックです。

出来る作業はDIYでやる事を前提にしてお金を掛けずに維持するなら、ロードスターかコペンという選択になりますね。

ただし、コペンはエンジンルームが狭く、各所に手が入りにくいので整備性は極悪でした(笑)

燃費はカタログ値以上も出る

次にコペンの燃費についてです。

これは5MTでの話ですが、カタログ値では18.0km/ℓとなっています。

北海道で借りたコペンは、エアクリーナーがHKSのむき出しのキノコタイプで、マフラーはノーマル、ブローオフバルブが変えてあったのかどうかは分かりませんが、アクセルオフでかなり大きな音が出ていました。

ECUチューンもしているらしく、常時ハイオクを入れているとの事だったのですが、750kmの行程で2回給油を行い、合計で30.66ℓの給油量でしたので、燃費は24.45km/ℓでした。

北海道のオロロンラインは信号がほとんどなく、60km前後での走行が多かった為、日本で最も燃費が上がり易い道路かも知れませんが、かなりの燃費の良さに驚きました。

私が購入したコペンは、4年間で7,121kmしか走っていませんが、総給油量は409.1ℓ、燃費は17.4km/ℓでした。

コペン L880Kの総評

最後にコペンL880Kの総評です。

コペン L880Kの魅力は

・電動トップによる屋根の開閉の利便性の高さ
・走りの楽しさと軽快感
・情報量とアフターパーツの多さによる維持費の安さ

の3つではないかと個人的には感じます。

また、軽自動車なのでエンジンオイルなどの必要量や自動車保険も安くなるのも良いですね。

緒距離移動や長めの通勤は厳しいかも知れませんが、足回りやタイヤの変更である程度はカバー出来ると思います。(因みにうちのコペンの現オーナーは通勤に使ってます)

電動ハードトップをクローズドにしておけばトランクスペースもそこそこ広くなる為、実用性もそれなりにあると思います。

悪い点は、室内の狭さからくる快適性の低さに尽きるでしょう。

走りの楽しさにおいては、過去に乗った車の中で一番ですので、気になる方は一度レンタカーなどを借りて試乗してみては如何でしょうか?

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