パナソニックさんから、2017年モデルのポータブルナビの最上位モデルであるGorilla「CN-G1100VD」をお借りしましたのでレビュー報告を行います。

パナソニック ポータブルカーナビ ゴリラ CN-G1100VD 7インチ VICS WIDE ワンセグ SSD16GB バッテリー内蔵 PND 2017年モデル
パナソニック(Panasonic)
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パイオニアが2015年モデルの発売を最後にポータブルナビ市場から撤退していますので、昨年からVICS WIDEと、3年間の地図更新の無料化に対応しているこのグレードは全ポータブルナビの中での最上位グレードと言えます。

従って非常に注目度が高いモデルだと思いますが、おそらく最も気になっている機能はVICS WIDEによる渋滞回避を絡めたルート探索能力ではないかと思います。

私自身はインダッシュナビのストラーダも含めて、パナソニック製のナビを本格的に使用するのは今回初めてになりますので(旧SANYO時代のゴリラは使用した事はある)、店頭で見たイメージと実際の使用感が結構異なり、新鮮でした。

特別高精細という訳でもないのですが、デフォルトの文字の大きさや色の使い方が見易いと言うのが大きな印象です。

以下はケンウッドのインダッシュナビ、2015年最上位モデルの「MDV-Z702」の同地点の映像ですが、液晶の精細感では劣っているものの特に見にくいとは感じませんでした。

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「CN-G1100VD」のルート探索能力

昨年からVICS WIDEに対応して渋滞状況に応じてルートを変更するスイテルート案内が実装されていますが、おそらく多くのユーザーが最も気になっているのはこの部分ではないでしょうか?

ルート探索で提示されるルートは、カーナビメーカーによって特徴が出易いですが、今回はケンウッドの2015年の最上位モデル「MDV-Z702」(スマートループ&VICS WIDE対応)の2台載せで300km程度走ってみました。

「CN-G1100VD」は運転初心者向けの安心ルート

インダッシュナビの場合、ルート探索の条件(信号・踏切回避)などがあり、「MDV-Z702」の場合は設定項目がかなり多いのですが、色々なものを回避させる設定にすると、時間的には早くはなるものの、「お、ここ行きますか?」というような道を案内される事が多くなります。

※ルート探索の選択肢として「信号・踏切回避」がある訳ではなくナビゲーション全体の設定

具体的には中央線のないような道幅の狭い道路です。

「MDV-Z702」の場合は、道幅優先の設定をオンにしていても「信号・踏切回避」をオフにしていないと結構そのような道路を選択する傾向が強いです。

 

一方で「CN-G1100VD」については、ルート探索の際に「道幅優先」を選択する事が出来ます。

この「道幅優先」は「一般道優先」「距離優先」などの他の項目と並列での選択式なので、「道幅優先」+「一般道優先」での探索は出来ません。

従って「道幅優先」で探索すると距離によっては高速道を絡めたルート提示が基本になります。

 

ただし、設定をオフにしていても中央線のない道路は極力回避した案内を行う傾向が強いと感じられましたので、運転初心者や大型の車に優しい案内だと感じました。

走行している道路と交差する道路が渋滞してる場合、どちらも道幅を考慮する設定にしていても、「MDV-Z702」の方は無理をして細い道に入っても渋滞を回避する、「CN-G1100VD」は無理して細い道に入らないというケースが多かったです。

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イメージ的には「MDV-Z702」の道幅優先オン、それ以外の回避機能オフの設定が、「CN-G1100VD」の「道幅優先」をしないルートと近い感じです。

「MDV-Z702」は道幅オフ・各種回避オンにするとよりアグレッシブなルートを提示してきます。(大きい車ではや通りたくないと思えるような道に連れて行かれる事もある)

「CN-G1100VD」は「道幅優先」のルートでなくてもかなり初心者に優しい案内ですので、「道幅優先」探索はやはりトラックなどの大型車両向けの機能ではないかと感じました。

「VISC WIDE」による渋滞回避リルート

パナソニックでは渋滞回避の為の自動ルート変更機能を、ストラーダ・ゴリラともに「スイテルート案内」と呼んでいます。

この「CN-G1100VD」の「スイテルート案内」の発動頻度がどれくらいのものが試す為に、さいたま市から新横浜辺りまで一般道のみの仕様で皇居・東京タワー周辺を通るルートを組んで平日の昼間に突撃してみました。

高速道路だとこんな経路になり、グーグルマップだと所要時間は1時間40分になっています。

午前10時に出発して、途中少し休憩を挟みながら新横浜駅周辺に到着したのは14時頃でしたので4時間程度掛かった感じです。

その間にケンウッドの「MDV-Z702」、「CN-G1100VD」ともに渋滞回避の自動ルート変更は3回発動しました。

どちらが早く目的地に到着出来るかは検証出来ませんが、やはり都心でも大きなルートに違いはありませんが、この2台のルート案内の特徴には差があり、「CN-G1100VD」の方は出来るだけ早く道幅の大きい道路にでるように誘導してきます。

ひょっとすると時間的には「MDV-Z702」の方が早くなるかも知れませんが、走り易いのは「CN-G1100VD」のルートと言うのは間違いなさそうです。

プローブ情報のソースが「MDV-Z702」は「VICS WIDE」+「スマートループ」、「CN-G1100VD」は「VICS WIDE」のみとなりますが、都心部は「VICS WIDE」のデータソースとなるタクシーの通行量が非常に多いのでその差は体感出来ませんでした。

どちらかと言うと道幅優先志向の差が目立った印象です。

東京都内から出てしまうと「MDV-Z702」は「VICS」+「スマートループ」、「CN-G1100VD」は「VICS」となりますので、渋滞情報キャッチの精度は「MDV-Z702」の方が高く感じられました。

 

例えば下の写真の状況ですが、「MDV-Z702」の場合、次の交差点を右折すると真っ赤の矢印で超渋滞になっていると表示されており、その渋滞を避けるように直進の案内が出ています。(因みに直進は中央線がない道)

一方で「CN-G1100VD」の方はプローブ情報が収集出来ないエリアの為、渋滞の表示がなく右折の案内となっています。

従って地方都市や東京都内を外れた首都圏では、「スマートループ」はそれなりに有効ではありますね。

とは言え、ポータブルナビとしては「VICS WIDE」はおろか「VICS」も搭載していないモデルが主流ですので、「CN-G1100VD」は期待通りの渋滞回避能力を備えたポータブルナビであるという事は間違いないでしょう。

ワンセグの受信感度はかなり良い

「CN-G1100VD」のワンセグアンテナは本体から引き出すポールタイプとなっていますので、屋内での視聴でも全く問題ありませんでした。(エリアによる)

感圧式タッチパネルの操作性は人によっては向かないが?

スマホの操作感に慣れた人だと、感圧式タッチパネルのレスポンスの悪さや地図のピンチやフリック系の操作が出来ない部分はストレスの要因になるかも知れません。

液晶が7インチで通常のインダッシュナビと同じ大きさですし、感度は悪くないと思いますので操作性は悪いとは感じませんが、地図から目的地を探したり、目的地設定の際の位置の微調整については静電式タッチパネルの操作性には敵いません。

静電式タッチパネルのポータブルナビは有名どころではユピテルの「YPF7530」しかないような気がするので、気になる方はこちらの記事もどうぞ。

■ ユピテル ポータブルナビ 最上位モデル「YPF7530」のレビュー、評価

なお、「CN-G1100VD」にはBluetooth通信機能があり、Androidアプリ「ここいこ♪」と合わせて使用するのが前提であれば、スマホでのジャンル別検索や観光スポットの検索だけでなく、地図上から目的地を設定して送信する事も出来ますので、Androidスマホ・タブレットユーザーの方であれば地図の操作感は問題ないかと思います。

※iOSには対応していない模様

「CN-G1100VD」の総評

「CN-G1100VD」のおすすめポイントは、①ジャイロセンサーを搭載する事で瞬時に方向転換が地図に反映される点、②「VICS/VICS WIDE」に対応する事でポータブルナビとしては珍しい渋滞回避能力を備えている点、③地図更新が3年間無料で長く使用し続ける事が出来る点、④運転初心者にも優しい走り易い道路の選択の4つのポイントだと思います。

価格は他社モデルよりも高いので渋滞するエリアを走行する機会が多い人におすすめのポータブルナビだと言えるでしょう。

また、24V出力にも対応しており、トラックモードとも思える「道幅優先検索」にも対応していますので、渋滞の多いエリアの走行が多い短距離便のトラックなどでも使い勝手が良いように思えます。

最新の「VICS WIDE」(都内のみ)を試してみたい方には一択でおすすめのポータブルナビと言えるでしょう。

 

 

(編集長 Omi)

■ ポータブルナビ 2017年 最新7モデルの比較

■ パナソニック ポータブルナビ ゴリラ 2017年モデル

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