DIYで施工が可能な車のコーティング剤には主に「撥水」・「滑水(疎水)」・「親水」の3タイプがありますが、ツヤの出方や雨が降った時の水の弾き具合が気持ち良いという理由で市場の人気度は「撥水」タイプが最も高いようです。

ただし、コーティング剤に求める効果としては施工時のツヤ感だけでなく、油汚れ・砂ぼこり・花粉などの汚れを吸着させない防汚性や、洗車した時の汚れの落としやすさなどのメンテナンス性なども考えられますので、一概に超撥水タイプが良いとも言い切れないものかと思われます。

2018年の春からあまりやりたくなかったコーティング剤の比較実験を開始していますが、やはりどれも一長一短になりがちであると痛感しています。

撥水性は見た目は気持ちが良いが?

そもそも撥水コーティングとは水を弾く…つまり水となじみにくい物質で表面を覆う事により、ボディの表面張力が大きくなる状態にしています。

雨が降ると下の図のように水玉になり易くなります。

見た目はいかにもメンテナンスが効いているようで気持ちが良いのですが、撥水性が高いものは細かい水玉が残り易く水が流れ落ちにくい為に、ボディに砂埃や花粉などがうっすら付着した状態で小雨が降ると悲惨な事になります。

洗車して2~3日目にこういう目に遭うと、あの洗車は一体何であったのか…と感じるようになり、洗車するモチベーションがダダ下がりになります。(笑)

親水性は見た目はカッコ悪いがメンテナンス性が高い

私はここ3~4年は見た目重視で親水コーティングは施工していないのですが、親水性の強いコーティング剤の場合には水玉が大きくなり易い為、小雨が降っても撥水コーティングほど汚れが水玉の形に残りません。

常に水が流れ落ち易い状態という事でもないですが、雨足の強さ次第では撥水コーティングよりも流れ落ちやすく、汚れが万遍なく広がるので目立ちにくいというメリットはあるかと思います。

土砂降りのような強い雨足の場合には撥水性との差は出にくいかと思いますが、トータルで考えるとメンテナンスは楽になる筈です。(過去に使用していた感想では)

滑水(疎水)性はコーティングメーカーの造語

ここ2~3年の流れでは撥水と親水の中間の特性を持った、滑水(疎水)性のコーティング剤が人気上昇中となっていますが、滑水(疎水)自体が造語である為、その効果はメーカーの単品ごとに全く異なるのではないかと思われます。

各メーカーのスペックでは、概ね撥水性に準じたツヤ感と表面張力で出来た水玉の流れ落ちやすさにより、汚れを残しにくく、メンテナンス性にも優れていると謳われており、私も厳密にはその効果を比較していないものの、感覚的には中々のツヤ感でメンテナンス性も高いものであると認識しています。

ただし、これらの滑水(疎水)性のコーティング剤は瓶詰の硬化系のガラスコーティング剤として売られているもの多く、価格も撥水性のものに比べると2~3ランク以上高価になるのがネックになります。

また、いくら高価なコーティング剤を施工したとしても、青空駐車の車の場合には最低でも月に一度はしっかり洗車を行い、汚れを落としてからメンテナンス剤を塗布しなければ水垢が固着しますので、メンテナンスフリーでは全くありません。

メンテナンス剤の上に水垢が出来るのはまだ良いですが、ガラス成分の上に固着してしまうとさらに厄介ですので(まぁ、ボディに直接固着するより遥かにマシですが)、一概に滑水(疎水)性が良いとも言い切れませんね。

そもそもコーティング専門店でも押しの製品が異なる

撥水・滑水(疎水)・親水コーティングのどれが最も良いかという問題はなかなか簡単には答えが出ません。

同じ製品であってもコーティング施行者の技術や工程によって異なりますし、それぞれコストも全く異なります。

■ 車のコーティング業界の裏話

ユーザー側も複数のコーティング剤を同時に施工して効果の違いを検証する事が出来ませんので、店舗の実績や運営スタンスを見て判断するしかないのですが、DIY施工を前提としているコーティング剤の場合には専門店で使用されているものとは別の特性が求められ、誰でも簡単に施工できることが第一の条件になります。

…という訳でDIY施工が可能なコーティング際の使用感で判断するなら、やはり滑水(疎水)性のものが最もバランスが良いのではないか?と感じている次第です。

とは言え、滑水(疎水)性のタイプは1銘柄しか施工した事がないので、それはその単品の特性である可能性もありますね。

最近はAmazonなどでも滑水(疎水)を謳ったものが増えていますので、ぼちぼちテストを実施して行こうかと考えています。

結果は以下のページで報告します。

(編集長 Omi)

■ コーティング剤の比較実験

■ カー用品の持ち込み取り付け店舗の探し方

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