5月もそろそろ終盤に入り、もうすぐ雨の多い6月がやってきます。

春から初夏にかけては、さわやかな新緑の香りが心地よく感じられるドライブに最適なシーズンですが、雨の多い6月に入る前に、この時期に最も爽快なドライブが楽しめる「MAZDA NDロードスター」の試乗を行いました。

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関東マツダのTRY!1日試乗キャンペーン

普段はランエボXに乗っているのですが、最近ほとんど車に乗る時間が取れず、「どうせなら梅雨に入る前に、何としてもロードスターでドライブに出掛けて日頃溜まった鬱憤を晴らしたい!」と思い立ったのがきっかけで、当初はレンタカーを借りるつもりだったのですが、ロードスターを扱っているレンタカー屋さんは少なく、場所も遠かったことから、関東マツダの1日試乗キャンペーンを利用させて頂きました。

》》》TRY!1日試乗キャンペーン

NDロードスターについては既に色々なところで情報が出ていますし、ガチンコでスポーツカーが好きな人は既に試乗済みの方も多いのではないかと思いますので、スポーツカーには乗ったことはないけど乗ってみたいと思っている人や、子供から手が離れて夫婦で乗れるセカンドカーにオープンカーはどうかな?と思っている人向けにNDロードスターの魅力をお伝えしたいと思います。

NDロードスターってどんな車?

NDロードスターは2015年の5月21日に発売され、そろそろ1年が経とうとしています。

車に興味がある人でロードスターという車名を知らない人はいないくらいに有名な車なのですが、1989年に発売された初代NAロードスターから数えて、このモデルは4代目に当たります。

こちらが初代のNAロードスターですが今でも時々走っているのを見かけますね。

ニューモデル速報 第73弾 ユーノス ロードスターのすべて

もともとは1,600ccの軽量オープンスポーツで、軽いボディで車を自在に操る事が出来るのがロードスターの魅力でしたが、マイナーチェンジやモデルチェンジを重ねるごとに排気量とボディの大型化が進み、NDの1つ前のモデルであるNCロードスターでは2,000ccまで排気量がアップ、車体の大きさや重量もそれに伴い大きくなってしまいました。

NDロードスターの大きなコンセプトのひとつにロードスターの原点への回帰というものがあり、それに伴ってエンジンのダウンサイジング、車体の小型化・軽量化が図られています。

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歴代ロードスター販売期間排気量(cc)
車体重量(kg)全長(mm)最高出力(ps)
NA89.05~1,600~1,800940~1,0203,970120~130
NB98.01~1,600~1,8001,010~1,1003,955125~172
NC05.08~2,000cc1,090~1,1404,020162~170
ND16.05~1,500cc990~1,0603,915131

3代目のNC型と比べると随分と軽く、小さくなっている事が分かりますね。

初代のNAロードスターは軽量FRスポーツカーとして、車をコントロールする楽しさを最大限に追求したモデルで、コーナリング中のリアの滑り出しを早めに設定する事でドライバーが車の限界を把握し易くする仕様でした。

何の予兆もなく、限界を超えていきなりリアが大滑りすると立て直しが困難ですが、NAロードスターの場合は徐々に滑り出すのでそれをコントロールするのが楽しいといったところです。

反面、その特性を知らない人が乗ってしまうと、あらぬ方向に車が向いてしまう危険性もあります。

つまり、誰でにでも気軽に乗れる車とは言い難い特性を持っていたとも言えます。

その点、NDロードスターの場合はどうかと言うと、こちらは時代の流れに合わせて電子制御で滑らないようになっています。

リアを滑らせてコントロールする楽しさは半減していますが、コーナリング性能自体が極めて高く、ブレーキの効きも物凄く良い為、誰でも安心してコントロールできる一般受けする車だと言えるでしょう。

とにかくカッコ良く、高級感が漂うNDロードスター

NDロードスターのモデルチェンジは、フロント~リアまで大幅なデザインの変更が行われています。

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精悍なフロントマスクに、前後のフェンダーの張り出し、そして特にリア周りのデザインは欧州車の雰囲気を感じさせます。

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NDロードスターは、デザイン面ではNCよりも車格が1ランク上がっているようにも思えますね。

NDロードスターの人気は?

ネット上では同時期に発売されたホンダの軽スポーツ「S660」との納品待ちの期間との対比で、待ち期間が短いロードスターは売れていないのではないか?との憶測があります。

この点について聞いてみたのですが、ディーラーの営業の方のお話では販売位数は好調で、納期待ちの期間が短いのは生産ラインの規模によるものとの事です。

MAZDAは全社的にロードスターの販売に力を入れており、最初からニッチな市場を狙っているHONDAのS660の生産ラインではキャパが全く違うので、納品町の期間は全く対比の基準にならないとの事でした。

ロードスターは、計画以上に順調に売れているとの事で、人気の方は上々のようです。

NDロードスターに試乗してみて感じた事

今回試乗したのは、6MTではなく6ATの方です。

たまたま開いていたのが6ATだったので特に大きな意味はありませんが、グレードは最上位のSレザーパッケージです。

インテリアも高級感が漂う

シートもレザーで、ダッシュボードやコンソールパネルもプラスチッキーな感じが無く、かなり高級感あふれるインテリアとなっています。(ランエボXのインテリアがショボ過ぎるという話も…)

ややアクセルペダルが遠い?という印象を受けましたが、慣れてしまえばどうという事はありません。

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ナビは標準装備のマツダコネクト

NDロードスターは標準装備のマツダコネクト以外のカーナビを設置するスペースがありません。

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楽ナビのスマートコマンダーのようなコントロールユニットがついているので、操作性は良いのですが、やはる市販のカーナビに比べると彩度や自由度に関してはイマイチという印象です。

昨年から使いだしたケンウッドの「MDV-Z702」に比べるとあまり良い物には思えないです。

あまり使い込んでいないので案内の精度のレベルに関しては分かりませんでした。

乗り心地は思った以上に良い

ロードスターはガチガチのスポーツカーではないので、当然かと思いますが、街乗りや高速道路での乗り心地はかなり良い方だと思います。

サスペンションがしっかり段差の振動を吸収してくれて、同乗者も全くストレスを感じないレベルですが、柔らかいというよりも、しなやかと言った表現が適当でしょうか。

高速道路の段差も「タタン!」と言った感じで超えてくれます。(ランエボXの場合は「ダダン!」)

幌の開閉が5秒以内に終わる

幌の開閉は自動ではありませんが、1か所のフックで固定している為、開閉が非常に簡単で5秒以内に終わります。

急に雨が降って来ても信号待ちなどの間に閉める事が出来るので、かなり扱いやすいという印象を持ちました。

オープンの状態でも風はそんなに入らない

オープンカーで窓を全開にして走ると、風の吹き込みが大変な事になると想像してしまいがちですが、NDロードスターの場合は風の流れが非常に良くコントロールされており、窓を全開にしていてもそこまで風は入って来ません。

フロントガラスまでの距離がとても近いので、ランエボXで窓を全開にした時の方が断然風の吹き込みが多いです。

130psでもストレスを感じない加速!

2,000ccあった先代のNC型が160~170馬力だったのに対して、NDロードスターのエンジンは1,500ccにダウンサイズされ、出力も130馬力に下がっています。

この点がもっとも気になっている方が多いのではないかと思いますが、やはり車体が軽いので街乗りレベルでは一切ストレスを感じない加速感です。

これ以上馬力があっても持て余すだけではないかと思います。

一般道ではあまりベタ踏み出来るシチュエーションがなかったので、高速道路の合流でほぼ停車状態からのフル加速を試してみました。

 

結構な上り坂ではありますが、気持ちよくレッドゾーンまで回って加速しているのがお分かり頂けるでしょうか?

NDロードスターはかなりのコーナリングマシン!

街乗りではコーナリングの性能まで分からなかったので、アップダウンの激しいワインディングも走ってみました。(制限速度を意識しながら)

 

上り坂でも普通に流す分には全くストレスを感じない加速感はありますが、なんといっても驚いたのはその高いコーナリング性能です。

ぴったりとタイヤが路面に吸い付き、まるでレールの上を走っているような感覚でハンドルを切った分だけ曲がって行きます。

ボディの剛性がなんちゃらと良く言いますが、これが剛性によるものか足回りのセッティングや全体の重量配分によるものかは分かりませんが、感覚的には地を這いながら曲がって行くような感じです。

ロールがやや多いという意見を見かけますが、ほとんどロールしないランエボXと比べてもそこまで気になるレベルではありませんし、ブレーキングの際のフロントの沈みも普通の車に乗っている人にしてみたら「全然沈まない?」レベルではないかと感じました。

サーキット走行とかの話ではありませんし、この車の限界を感じるのは公道ではまず無理だと思います。

因みに5月14日にスポーツランド「SUGO」で開催されているスーパー耐久第2戦では、ST-5クラスでNDロードスターがぶっちぎりで優勝しているそうです。

ブレーキの効きも抜群に良い!

ブレーキ性能を試すつもりはなかったのですが、危うく猫を轢きそうになった時にNDロードスターのブレーキの効きを体感しました。

片側2車線道路の右側車線を走っていたのですが、反対側の車線からトップスピードに乗った野良猫がいきなり飛び出してきました。

流石に2車線道路で反対側の歩道の野良猫の存在には気が付きませんので、いきなり目前に猫が現れた形になったのですが、もちろんそこでフルブレーキです。

猫が飛び出してきたのにも驚きましたが、NDロードスターの抜群のブレーキの効きにも驚きました。

残念なのは6ATのトランスミッションだけ

ここまで良い事ばかりしか書いていませんが、唯一残念だったのが6ATのトランスミッションです。

マツダのATと言えば「SKYACTVE-DRIVE」が有名ですが、NDロードスターのATトランスミッションはアイシンに外注に出して作られたものだそうです。

Dレンジに入れている限りはそこまで不満はないのですが、パドルシフトでシフトアップした時に回転数が上がり、変速ショックがあるのが気になります。

逆にパドルシフトでシフトダウンの際はちゃんとブリッピングが入りますのでほとんどショックはありません。

マニュアルモードではなく、スポーツモードでDレンジに入れて、シフトダウンだけパドル使えば、割と良い感じで走れました。

NDロードスター試乗のまとめ

6ATにはやや不満点がありますが、それ以外の点についてはどれも素晴らしい出来ではないかと思います。

爆発的な加速力はありませんが、強力なブレーキとコーナリング性能で、誰でも気軽に安全にオープンスポーツを楽しむ事が出来る車です。

やはり理想は6MTですが、まったり走るなら6ATでも充分楽しめると思います。

個人的にはどうしても6MTが気になるので、次回はレンタカーでも借りてみようかと思います。

それくらいATの部分以外は完成度が高い車です。

(編集長omi)

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