ガイアパワーとはエアインテークダクトやラジエーターホースに巻き付けると燃費が改善するんじゃないか?という一見怪しげなカー用品であります。


昔からこのような・・・と一括りにまとめてしまうのは語弊があるのですが、運用方法としては同じような燃費改善グッズは多数存在し、廃れていったような気がします。

スポンサーリンク

敢えてブランド名は伏せますが、数年前にガイアパワーと似たような効果を謳う、某社から発売されていた某製品と表現しますが、その商品もネットで散々叩かれて消えて行ったようです。

某知恵袋などでもそのような便利なものがあれば、「とっくにメーカーが特許を申請して純正部品として採用している」という至極まともな意見が見られます。

後付けパーツの効果なんてあるのかよ?

実のところ、私も同様の考えを持っていました。

その証拠がこれです!

後付けの燃費改善パーツの効果はない

今はそのような製品があるかどうかは分かりませんが、添加剤ではなくガソリンタンクに投下したり、エアインテークパイプに装着したりする事で燃費の改善を謳うようなものもありました。

このような後付けのパーツでは、残念ながら燃費の改善は見込めないでしょう。

そんなに簡単に燃費が改善するなら、メーカーが純正パーツとして装着していますし、本当にそんなものがあれば私も欲しいです。

現状では2014年からトヨタがレクサスや86などでアルミテープでによって操縦性を改善するなど、一昔前ではオカルトっぽいパーツを純正装着しています。

スポンサーリンク

このアルミテープは車体が帯電しているプラスの電気を空気中に放電させる事で操縦性を改善させる仕組みだそうです。(帯電している電気が空気抵抗になる)

》》》トヨタのアルミテープがもたらす驚きの効果(東洋経済)

まあ、詳しい原理がどうなのかはエンジニアでもない私には分かりませんが、上の論法から行くとトヨタが純正採用しているなら効果があるのだろうという見方になります。

そもそもガイアパワーにはどんな効果が謳われているのか?

ガイアパワーの公式サイトの商品説明欄には「車の吸気ダクトやラジエーターホースに巻くだけ!ガイアパワーによって車の燃費が上がるまで」というタイトルから商品説明が始まっています。

この説明を見ると、ガイアパワーを巻き付けると「燃焼効率が改善される」となっています。

「燃焼効率が改善される」と燃費が改善されるとは限らないのですが、「低回転でトルクアップする」そうです。

低回転でトルクアップする事により、アクセルの踏み込みを抑えて回転数を上げなくてもそれなりに加速するので「燃費アップに挑戦!しましょう」と書かれています。

スポンサーリンク

従って「巻き付けるだけでは改善されず、燃費に優しい運転をすれば改善されるかも知れない?」という当たり前の事が書いて有る事になります。

まあ、「低回転でトルクアップする」のが事実であれば、ガイアパワーを巻き付ける事で燃費に優しい運転が可能になることは間違いありませんが。

ポイントはあくまでも低回転でのトルクアップ

因みにガイアパワーには「燃焼効率を改善する効果がある」と記載されていますが、主な作用は以下の2点となっています。

  • ガイアパワーの主材料であるセラミックの静電気除去作用によって車本来の性能を引き出す(これはトヨタのテープと似ている?ただし、静電気除去にって空気抵抗が減から燃費改善とは書いていない)
  • セラミックの発する微弱エネルギー(遠赤外線)は物質を振動させる働きを持ち、分子運動を活発化させることで反応性を良くし、燃焼効率を上げる

「この2点によってガソリンの燃焼とエンジン効率が改善する…と考えております。」と記載されています。

ポイントは「考えております」ですので、原理が証明されているかどうかは不明です。

ここまでだと怪しい燃費改善を謳う商品ですが、公式サイトにも「燃費改善グッズは胡散臭いと思われがちなジャンル」と書かれていますね(笑)

やっぱり一般論としては胡散臭いです。

懐疑派の私がなぜガイアパワーを試したのか?

そもそも「後付けパーツの燃費改善効果なんてない!」と言い切っている私がなぜガイアパワーを試してみる気になったのかというと、このサイトの記事ネタ探しをしていた時に一見怪しげなガイアパワーを見つけて良く調べたところ、製造販売している会社が真面目そうだったからです。(笑)

【株式会社ヨシハラ】

主な事業は「プラスチック成型」となっています。

どのようなものに使用されるプラスチックなのかは良く分かりませんが、職人的な会社であるような印象を持ちました。

私はかつて量販店のバイヤー(車関係ではありません)をやっていたことがあるのですが、メーカーから商品を仕入れる前に一番重要なポイントとして考えるのは、その会社の物作りに対する方向性や会社としての姿勢、営業担当の方の考え方やこだわりの2点でした。

この2つが揃っていないとなかなか良いものは出来上がって来ないという事を経験則として覚えました。

安易な理由に見えるかも知れませんが、ガイアパワーの製造販売元である「株式会社ヨシハラ」さんが真面目な会社のように感じた点がガイアパワーを試すきっかけです。

記事ネタとする為にサンプル提供を依頼してみた

ガイアパワーに個人的に興味があったのと記事ネタとして面白いなと感じたので、ガイアパワーを購入…ではなく、サンプルの提供を依頼してみました。

もちろん、「結果が良い出た時だけは記事にしますが悪かった時は書きません」という条件付きです。

「株式会社ヨシハラ」さんからはこの申し出に快諾頂き、ラジエーターホースに巻き付けるタイプのガイアパワーミニをお貸し頂きました。

取付はちょっと面倒だった

という訳で3ヶ月の検証期間を設定する事にして、早速ランエボXに取り付けてみました。

因みにガイアパワーミニはラジエーターホースのアッパー側(冷却水がエンジンから戻ってくる方)に取り付けとの事でしたが、今回はロワー側(冷却水がエンジンに入っていく方)に取り付けました。(間違ってるかも?)

エアインテークダクトを取り外さないと見えない位置だったので、周辺のホースを外して取り付けました。

※基本的にはアッパーでも大丈夫なようです。

検証期間は約3ヶ月

検証期間は11月16日~2月15日までの3ヶ月間でしたが、比較するデータとしては2013年9月~2月、2014年9月~2月、2015年9月~2月までの秋冬の燃費記録およそ40回分です。

走行距離にするとおよそ1.5万キロ分になります。

因みに月別の平均燃費は以下の通りとなります。

 9月10月11月12月1月2月
平均燃費9.48km/ℓ9.32km/ℓ9.19km/ℓ8.77km/ℓ9.04km/ℓ8.74km/ℓ
走行距離1509km3685km4306km1777km2234km1345km
給油量159.1ℓ395.2ℓ468.8ℓ203.2ℓ247.1ℓ153.8ℓ

月別の走行距離はあまり意識した事が無かったのですが、やっぱりドライブが気持ちい10月と11月が圧倒的に多く、年間で最も気温が下がる2月はほとんど乗っていません。

私は夏も冬も車内で極力エアコンはつけないようにしているのですが、(エアコンをつけると回転数の調整がかなり強く入り、アクセルのフィーリングが激変する車の為)やはり気温が下がるとエンジンの暖気の為に随分と燃費が下がるようです。

9月が9.48km/ℓ、2月は8.74km/ℓですので大きな差だと思います。(2月はあまり遠乗りしないという理由も)

因みに私は2013年に中古でランエボXを購入してから、かなり燃費を意識した走りをしてきました。

まあ、世の中の平均燃費が8km/ℓくらいの車なので、平均燃費が9.1~9.2kmは頑張っていると思います。

過去の最低燃費は2月の7.19km/ℓ(220.2km/30.6ℓ)、最高燃費は11月の11.5km/ℓ(525.1km/45.5ℓ)で全て満タン法での計測となっています。

ランエボXの場合メーター読みと満タン法ではかなり数値の誤差が大きく、高速道路面メインで走った時はメーター読みでは13.2km/ℓでしたが実際は11.5km/ℓ程度しか出ていません。

今回心掛けたのは低回転のトルクを生かす事

さて、ガイアパワーは「低回転のトルクアップ」が売りで、それを生かすことが燃費改善に繋がり易いとの事でしたので、低回転のトルクがアップしたかどうかがもっとも気になるポイントになります。

結果としては体感出来るようなトルクアップはありません(笑)

もともと低回転からトルクフルなエンジンなので少しばかりトルクが上がっても分からないと思うのですが、MT車ですので「時速何キロから5速で無理なく巡行出来るか?」というのが体感可能な唯一の指標と考えました。

道路状況にもよりますが、普段は45~50km(メーター読み)を目安に5速にシフトアップしており、それ以下だとトルク不足の振動が激しくなります。

最近はドライブレコーダーやレーダー探知機を常時多数設置し、配線の防音処理を全くやっていないのでそれ以下の回転数で5速に入れるとビビり音が半端ない感じです。

あまり低回転の状態で走る過ぎるとエンジンによろしくないと言いますので、無理に40キロ台前半では5速には入れなかったのですが、ガイアパワーを装着してからこの部分で変化が見られました。

40キロ台前半で5速の巡行が可能になった

ガイアパワーを装着してから、今まではビビりが酷かったので40キロ台前半での5速の巡行は控えていたのですが、ガイアパワーを装着してからは40キロ台前半でもビビりが出なくなった(エンジンの暖気の状況で変わる事もある)為、極力早めのシフトアップを心がけて運転するようにしました。

因みにガイアパワーのテストは無理に距離を伸ばす為に乗り回す事はせず、3ヶ月かけて普段と同じような使い方をしたところ、3ヶ月で2回の給油に終わりましたが、そのうち一回はドライブレコーダーの動画撮影や近所のチョイ乗りだけ、残りの一回は高速道路7割・一般道3割の遠出です。

過去の同じようなパターンだと2月に最低記録を出した7.2km/ℓ、10月に最高記録を出した11.5km/ℓが該当すると思います。

結果は予想以上に良かった

そもそも…ですが私自身このような燃費グッズはインチキだと思っていましたし、普段から燃費走行を心掛けていましたので、まあダメで元々程度に考えていたのですが、実際のところは予想外の結果になりました。

1回目の給油はチョイ乗りメインだった為、感覚的には8km/ℓ前半くらい?と感じていました。

結果は403.9kmの走行距離に対して45ℓの給油で燃費は9km/ℓです。

2回目は高速道路7割で3割が一般道でしたので「11.5km/ℓくらい行かないとマズイでしょ?」と思っていたところ、これは本当に驚いたのですが、過去3年半でどんなに頑張っても超えられなかった12km/ℓの壁を超える事が出来ました。

結果は528.6kmの走行距離に対して、給油量は43.3km/ℓ、燃費は12.2km/ℓでした。

メーター読みだと13.2ℓ/kmですが満タン法だと12.2km/ℓになります。

結論としては、年間で最も気温が下がり燃費が悪化する11月~2月の時期にチョイ乗りメインでは+1km/ℓ、高速道路メインでは0.7km/ℓ程度の燃費改善効果が体感出来ました。

まあ、これは体感出来たという事であって諸々の要素があるので「ガイアパワーを装着した事で燃費が改善した」と言い切れない部分ではありますが、今回の検証においては良い結果が出たと言えるでしょう。

ガイアパワーはゲーム感覚で最高燃費記録を伸ばしたい人向け

私自身は常日頃から「ガソリン代を節約したい」と考えて燃費走行をしているのではなく(ガソリン代が気になるならランエボXには乗りません)、エンジンの調子を客観的に素人が体感する指標として燃費と言うものを捉えています。

常に愛車のエンジンの状態が良好であると信じたい為に高燃費を出したいと考えているのですが、(あまり燃費走行を意識し過ぎると逆にエンジンに悪いかも知れないのでたまには回します)ガイアパワーはガソリン代を節約したい人におすすめするものではないかなと感じました。

車の燃費は一言で言えば「結果として無駄になる加速と速度維持をどれらけ抑えられるか」に掛かっています。

ガソリンを最も食うのが加速時、次いで巡行時で減速時にはあまりガソリンを消費しません。

従って、道路状況に合わせてどれだけ無駄な加速を抑え、巡行時から減速についても前の車が近づいてからではなく、状況を予測してアクセルを適度に抜く感覚を身に付けられるかが最大のポイントです。(私の妻は無駄な加減速が多く、アクセルを抜くのも遅いですが、指摘するとブチ切れます)

ガイアパワーは低回転のトルク有効に活用して燃費改善を目指す商品ですが、「ガイアパワーミニ」でも10,800円します。

この代金の元を取る為にはどれ位の燃費改善効果が必要でしょうか?

平均燃費が10km/ℓでガソリン代がレギュラー120円の場合、燃費が1km/ℓ改善すると1万kmの走行で1万1千円の差が出ます。

平均燃費が20km/ℓでガソリン代がレギュラー120円の場合、燃費が1km/ℓ改善すると1万kmの走行で3千円の差が出ます。

もともと燃費が良い車の場合には、年間1万kmの走行だと元を取るのに4年近くかかる計算です。

燃費が悪い車ほど改善された時の効果も大きくはなりますが、それは車種や車の個体としての状況、ドライバーの適正でなどに左右され、ガイアパワーによる低回転でのトルクアップが燃費改善につながるかどうかは分かりません。

ですから、万人におすすめ出来る燃費改善グッズとは言い切れない部分があります。

効果が体感できない場合は返金が可能

上記で説明したように、全てのケースで燃費が改善される結果にはならないから?…だと思いますが、ガイアパワーには「使用してみて効果が実感出来ない場合」には商品購入代金を全額返金可能なシステムとなっています。

》》》ガイアパワー 3ヶ月間(最大6ヶ月間)全額返金保証!

「ガイアパワー面白そうだな!」と感じた人は、おそらくその効果を体感出来るのではないかと、私は感じます。

エコドライブを楽しめなそうな人にはちょっとおすすめしにくい商品かも知れませんね。


(編集長 Omi)

スポンサーリンク