アルファード購入のいきさつとグレード選びのポイント

2016年7月に30系アルファードを契約しました。

毎度の事ながら、車選びはなかなか難しいもので、グレード選びからオプションの選択、支払い方法や自動車保険、購入先の選択など、決めなければならない事が山ほどあるのですが、参考までにそれぞれの選択の経緯と、どのグレードがおすすめなのかをご紹介します。

アルファード購入のきっかけ

我が家には車が2台あるのですが、子供達の成長に合わせてその都度車を入れ替えてきました。

子供が生まれる前から子供がまだ小さい時期にはR32~R33スカイラインやプレリュードなどのスポーツタイプの車、子供が幼稚園~中学生時代にはミニバン、その後スポーツタイプの車に戻り、ここ3年位はランサーエボリューションXと日産モコを所有してきました。

子供が小中学生時代のようにそれほど頻繁に家族で出かける事もなくなりましたので、それほど不便を感じてはいなかったのですが、昨年から犬を飼い始めた事や、今後私や妻の父母を旅行などに連れて行く事などを考えると、やはりミニバンが必要なのではないか?という事になりました。

私の中ではミニバンは乗り心地が悪く、運転が苦痛なものだった

ミニバンついてはライトエース時代のノア、初代エルグランドを10年以上に渡り乗り継いで来ましたし、仕事でヴォクシーやノアを運転しなければならない事が頻繁にありました。

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もともと私は車好で、ドライブも大好きだったのですが、ミニバンは足回りが柔らかい癖に乗り心地が悪い、運転していてちっとも面白くない、しかも運転「しなければならない」というシチュエーションが多かった事も相まって、10数年間ミニバンに乗り続けた私にとって、もはやミニバンは「苦痛の象徴」でしかなくなっていました。

車にも興味が無くなり、「運転=苦痛なもの」という状況を一変させてくれたのがランサーエボリューションXとの出会いです。

ランエボXは実用性の高いセダンだが、犬を乗せると手狭に

ランエボXは、セダンとしては最高の走行性能を持ちながら後、部座席には大人が無理せず二人座れる、トランクスペースもそれなりに広い、燃費も気を付ければ10km/ℓ程度は走るなど、家族持ちにとっては比較的実用性の高い車です。

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ランエボXの前に乗っていた初代エルグランドは、車内が広かった為、家族での旅行や仕事でまとまった量の荷物を運ぶ際には重宝しましたが、重いボディに3000ccの大排気量で、街乗りだと5kmしか走りませんでしたので、すこぶる経済性の悪い車でした。

エルグランドと比べると居住性はかなり落ちますが、経済性では大幅に上回っているランエボXですが、5人乗りとは言えども本当に5人が搭乗するとかなり狭く感じられますし、4人+クレートに入れた犬という構成を考えると、やはりミニバンが必要になると考えるのは自然な流れでしょうか。

ミニバンの中からアルファードを選んだ理由

ここしばらくは各自動車メーカーともにミニバンが人気で、ラインナップも豊富ですが、出来るだけ車内の居住スペースが広く、高級感があるものという嫁の希望でアルファード・ヴェルファイア・エルグランドが最初の段階で候補に挙がりました。

基本的に嫁がメインで乗る車の為、嫁の意見を重視しているのですが、日産車のエルグランドは中古車の買取価格がトヨタ車に比べてかなり下がってしまうのと、現行モデルが発売されたのが2010年8月とモデル自体に目新しさが無かった為、かなり早い段階でアルファード・ヴェルファイアの2車種に候補が絞られました。

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【http://toyota.jp/alphard/gallery/】

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【http://toyota.jp/vellfire/gallery/】

中身は同じのこの2車種ですが、トヨペット系列のアルファードは40代以上向けの落ち着いたデザイン、一方でネッツ系列のヴェルファイアはもう少し若めの層を狙った先鋭的なデザインです。

市場の人気度は、7:3~6:4程度でヴェルファイアの方がやや高いようですが、嫁がボンネットからグリルに掛けてやや角ばっていて直角に下に落ちていくデザインが気に入らないとの事でアルファード一択になりました。

アルファードはグレードが多すぎてややこしい

アルファードには2.5L/3.5Lのガソリン車、2.5Lハイブリッド車の3つの動力機構と、その中でそれぞれエクステリアにこだわったグレード、インテリアにこだわったグレード、7人乗りと8人乗りが存在しており、非常にややこしく分かりにくいです。

これは従来のファミリー層や、かつての高級セダンのユーザー層まで幅広く取り込めるようにする為のトヨタの戦略ですが、小刻みなグレードとオプション設定が絶妙で、多岐にわたって考えつくされているという印象を強く受けました。

流石「世界のトヨタ」マーケティングに抜かりは全くありません。

一方であまりにも多いグレードに辟易してしまう人も出てくると思いますが、特に嫁は最後までグレードと装備の関連性を全く理解出来ていませんでした。

アルファードのグレードを分かり易く説明すると?

価格帯には3,197,782円~7,036,691円まで400万円もの差があるアルファードのグレードですが、下から順に大きく分けると「X」「S系」「G系」「エグゼクティブラウンジ」の4系統となります。

このグレードの括りは「2.5L」「3.5L」「2.5Lハイブリッド」ともに共通です。

※3.5Lにはベースグレードの「X」、2.5Lには最上級グレードの「エグゼクティブ」はなく、ハイブリッドは全てのグレードがあります。

イメージベースグレードスポーティーアッパー
ベーシック
最上級
2.5LXS系G系-
3.5L-S系G系エグゼクティブ
ハイブリッドXS系G系エグゼクティブ

シートの色は「S系」がスポーティーな黒、それ以外はベージュですが「エグゼクティブラウンジ」のみ「ベージュ/黒」からの選となります。

ベースグレードの「X」

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「X」グレードはいわゆるベースグレードです。

ノアやヴォクシー、エスクァイアでは重厚感や車内スペースが物足りないと感じる人で、コストを出来るだけ抑えたい人向けです。

このグレードは内装、外装ともにあまりこだわらない、とにかくアルファードを最低の乗り出し価格で購入したい人におすすめのグレードです。

このような理由から、3.5Lガソリンエンジンには「X」グレードの設定はありません。

また、ハイブリッドの「X」グレードについてはインテリアのオプションが「S系」グレードの内容に近いものとなり、微妙にガソリン車の「Xグレード」とは異なります。

エクステリアがスタイリッシュな「S系」グレード

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「S系」グレードの特徴は、エクステリアは18インチのアルミホイールに純正フルエアロ、インテリアは黒を基調としたシートやステアリングホイールなど、スポーティーさが特徴のグレードです。

※ハイブリッド車の「S系」である「SR」は、乗り心地重視の17インチとなっています。

2.5Lガソリンエンジンの「S系」は、アルファードの中でも最も人気グレードで、「S」「S”A”パッケージ」「S”C”パッケージ」、限定モデルの「S”A”パッケージ タイプブラック」などが存在しており、スポーティーという括りの中で、ベーシック~アッパーまでがこのグレードに含まれます。

基本設定が18インチで、タイヤも扁平率の高い「235/50R 18」となっていますので、乗り心地よりもエクステリアの見た目重視のモデルとなります。

「S系」の中でのパッケージごとの違いは、ヘッドライド周りやウィンドウのIR加工の種類などの他、かなりの装備面で違いがあります。

「S”C”パッケージ」になると、その他アルミホイールの種類が変わったり、選べるオプションの種類が大幅に増えるという特徴があります。

何はともあれ見た目のスタイリッシュさが重要!と考えているならば「S系」グレードがおすすめです。

※「S系」の最上級である「S”C”パッケージ」は「エグゼクティブパワーシート」が標準装備で、インテリア系のオプションも豊富です。

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内装のオプションが充実の「G系」グレード

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「S系」グレードが、スポーティーでパッケージの種類が多いのに対して、この「G系」グレードは2.5ガソリン車は「G」、3.5ガソリン車は「G”F”パッケージ」、ハイブリッドには「G」と「G”F”パッケージ」の2グレードのみが存在します。

特徴はベースグレードの「X」を基本として、インテリアを中心としたオプションが増える点です。

また、アルミホイールとタイヤは乗り心地重視の17インチ、「225/60R 17」となります。

外観に関してはアルミホイールを除いては、ヘッドライト周りの細かいディティールが少し違うだけで、ベースグレードの「X」に17インチのホイールを履かせてしまえば、簡単には「G系」との区別は付きません。

インテリア系のオプションは、「S系」グレードよりも上といったイメージでですが、「S」➡「S”A”パッケージ」➡「G」➡「S”C”パッケージ」➡「G”F”パッケージ」となります。

「G”F”パッケージ」の目玉はセカンドシートが「エグゼクティブパワーシート」になっている点です。

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かなりややこしいですが、スポーツモデルの「S系」が無ければ、「X」➡「G」➡「G”F”パッケージ」➡「エグゼクティブ」と言った形で分かり易くなります。

装備が最上級のエグゼクティブラウンジ

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エグゼクティブラウンジは3.5Lとハイブリッドのみの設定になりますが、こちらはファミリーユースというよりも、法人向けの役員や取引先の送迎車向けだと思います。

このグレードにしかない主な装備は以下の通りです。

☑エグゼクティブラウンジシート

☑読書灯

☑サイドミラーのレインクリアリング機能

☑8方向のインテリジェンスクリアランスソナー

☑プリクラッシュレーダーシステム

☑最上級カーナビ&オーディオの標準装備~100万円くらいのもの

☑「イモビ+オートアラーム」

外観上は、これまたアルミホイールが17インチな事とヘッドライト周りのディティールが異なる以外は、ベースグレードの「X」とほぼ変わりません。

このモデルは外観はベーシックですが、目玉は飛行機のファーストクラスのシートのような「エグゼクティブラウンジシート」です。

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ビジネスユースで考えれば、このようなシートで仕事をするのはかなり快適そうですが、ここまでのものはファミリーユースにはほぼ必要ないでしょう。

まずはベースグレードの「2.5X」を前提に考えてみる

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アルファードには様々なグレードやオプションが存在しますが、まずはベースグレードで価格が320万円弱の「X」を前提に考え、そこから必要なものを考えて行った方が良いと思います。

まずは全グレードで標準装備である、セカンドシートのオットマンですが、各グレードに設定がある8人乗りには付属せず、7人乗りである事が前提です。

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「X」グレードには7人乗りの仕様もあるのですが、セカンドシートの左側がサイドリフトアップシートとなっている為、オットマンは右側シートにしかありません。

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また、助手席にもオットマンは付属しませんが、価格が7人乗りだと330万円と10万円程度上がります。

セカンドシートにオットマンが1つでも良い場合、もしくは8人乗りを前提で考えている場合は、「2.5X」はかなりコストパフォーマンスに優れたグレードだと思います。

アルミホイールが16インチになりますが、気になるようならヤフーオークションなどで新車外しの17インチ~18インチタイヤホイールセットが7~10万円くらいで買えてしまいますので、「2.5X」でホイールを交換してしまえば、エクステリアの見た目は「G系」「エグゼクティブラウンジ」とほとんど変わりません。

セカンドシート左右にオットマンが欲しい場合は、「2.5S」もしくは「ハイブリッドX」、が次の選択肢となります。

価格的には「2.5S」が354万円程度、「ハイブリッドX」の7人乗りは416万円程度となりますので、まずは「2.5S」の方を見てみましょう。

最も人気の「2.5S」グレードは選択肢が豊富

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「2.5S」には「S」とAパッケージとCパッケージがあり、それぞれ「S」が354万円、「SA」が375万円、「SC」が417万円と価格にかなり幅があります。

「2.5S系」自体がスポーティグレードなので、共通する特徴は純正フルエアロと18インチのアルミホイールが標準装備となっている点です。

見た目重視であればコストパフォーマンスが高いグレードで、価格が最も安い「S」にも、7人乗りのセカンドシートの左右にオットマンが付属しています。

また、各パッケージともに座席の色は、「X」のベージュに対してブラックとなります。

パッケージなしの「S」については、その他のオプションは「X」とほとんど変わりませんが、「X」の7人乗りのサイドリフトアップシート装着車が330万円である事を考えれば、プラス24万円でフルエアロと18インチのアルミ、セカンドシート左右のオットマンがついてきますので、充分納得のいく価格差ではないでしょうか?

因みに「S」には助手席のオットマンがありませんので、助手席にもオットマンが欲しいという事であれば、次なる選択肢は375万円の「S”A”パッケージ」になります。

「S」と「S”A”パッケージ」の違い

「S」との価格差は21万円ですが、主な違いは以下のオプションが7点が標準装備になっている点です。

☑助手席にもオットマン

☑クルーズコントロール

☑フロントドアウィンドウのIR加工の差

☑右側にワンタッチスイッチ付きパワースライドドア(7万円相当)

☑ナノイーがリヤ分も有り

☑空調、排ガス検知式、内気外気自動調整

☑センターコンソールの質感向上

なかなか絶妙な追加オプションですよね?

プラス21万円でこの追加は割と納得できる価格差だとは思いますが、要らないものもあるようなないような?と言った印象を受けるのではないでしょうか?

「S”A”パッケージ」を選ぶ大きなポイントは、助手席のオットマンと右側にもパワースライドドアが必要かどうか?の2点だと思います。

その他のオプションは置いておいて、この二つがどうしても欲しければ「S”A”パッケージ」を選ぶべきでしょう。

一般的には、「S”A”パッケージ」が最もコストパフォーマンスが高いとメディアの煽りも含めて言われていますね。

更にその上の「S”C”パッケージ」となると、417万円と「ハイブリッドX」と変わらない価格になってしまいます。

「S”A”パッケージ」との価格差はなんと42万円(笑)、参考までに違いを説明しておきます。

「S”A”パッケージ」と「S”C”パッケージ」の違い

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「S”C”パッケージ」には主に以下のオプションが標準装備となっています。

☑エグゼクティブパワーシート

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☑18インチ切削光輝アルミホイール

☑フロントガラスのIR加工の差

☑オートワイパー(雨滴感知)

☑後席サンシェード

☑LEDコーナリングランプ

☑フロントフォグランプのLED(通常はハロゲン)

☑ステアリングヒーター

☑運転席パワーシート

☑足元照明

☑車内ランプ系、LED

☑ファブリック+合皮シート

☑助手席パワーオットマン

☑ウェルカムパワースライドドア

☑パワーバックドア

この辺りで迷うのは、やはりエグゼクティブパワーシートと、パワーバックドア辺りでしょうか?

装備がかなり豊富ですし、ファミリーユースとしては最上級のグレードでしょう。

まあ、ここまでの装備は通常のファミリーユースでは必要ないケースが多いとは思います。

インテリア、エクステリアともに「S系」だけでかなりのバリエーションがあるので、2.5Lガソリン車という条件でほとんどの人が欲しいグレードが見つかると思いますが、エアロ顔が気に入らない人が中にはいる訳で、それが我が家の嫁だったりします。

また、18インチのアルミとなると、どうしても乗り心地が若干低下する為、アルミは17インチにしたい場合はダウングレードが可能ですが、シートはベージュが良いという場合は、ハイブリッドが視野に入って来ます。

ハイブリッドのベースグレード「X」の7人乗りは415万円ですので2.5「S”C”パッケージ」と変わらない価格帯になります。

話の流れから先にハイブリッド「X」を説明したいとこでではありますが、ここでハイブリッドに飛んでしまうと訳が分からなくなり人もいると思いますので、ガソリン車の2.5Gについて先に説明しておきしょう。

2.5Gはベーシックのアッパーミドルグレード

スポーツテイストの「S系」には様々なパッケージがありますが、ベーシックグレードの「G」は、ベースグレードの直系のミドルクラスと言ってよいと思います。

7人乗りモデルは、価格帯的には400万円と、「X」の7人乗りモデルよりも70万円も高くなります。

「X」7人乗りとの装備の違いは、標準で以下のものが付いている点です。

☑17インチアルミホイール 225/60 R17タイヤ

☑クルーズコントロール

☑フロントガラスのIR加工の差

☑フロントドアウィンドウのIR加工の差

☑オートワイパー(雨滴感知)

☑後席サンシェード

☑フロントフォグランプのLED(通常はハロゲン)

☑空調、排ガス検知式、内気外気自動調整

☑ナノイーがリフロント・リヤ分有り

☑ファブリック+合皮シート

☑助手席オットマン

☑セカンドシート左右オットマン

☑センターコンソールの質感向上

☑ファブリック+合皮シート

☑右側にワンタッチスイッチ付きパワースライドドア(7万円相当)

「S系」グレードと比較すると、エクステリアはエアロタイプではなく、インテリアや装備に関しては「S”C”パッケージ」のほんの少しだけ下、大きなところではパワーバックドアとウェルカムパワースライドドアが装備されていない点辺りです。

「S”C”パッケージ」との価格差が15万円程度しかない事を考えると、あまりコストパフォーマンスの高いグレードではないと言えます。

エアロ顔、ブラックのシートの2つのうちどれかが「絶対に嫌だ」という事でなければ、「S”A”パッケージ」か「S”C”パッケージ」を選んでおいた方が良いのではないでしょうか?

3.5LのS系パッケージは2.5LのS系パッケージを踏襲

3.5Lガソリン車のスポーツテイストには「SA」、「SA”C”」パッケージが存在しますが、ネーミングがやや異なるだけで、装備関係は、ほぼ2.5S”A”パッケージ=3.5SA、2.5S”C”パッケージ=3.5S”C”パッケージと言って差し支えないかと思います。

トランスミッションが2.5Lは7速、パワーのある3.5Lは6速と言った違いはありますが、その他はほとんど同じです。

価格的には以下の通りです。

☑2.5S”A”パッケージ~375万円

☑3.5SA~415万円

☑2.5S”C”パッケージ~417万円

☑3.5S”C”パッケージ~459万円

エンジンが3.5Lになる事で、それぞれ40万円程度のアップですが、燃費が2割近く下がりますので、価格もさることながら維持費もかなりかさむと思います。

パワーを優先したければ3.5Lもアリだとは思いますが、その代償は大きそうです。

とは言え、3.5Lのパワー感はハイブリッドでも代替えが効きませんので、やはり加速度重視であるなら3.5Lもアリでしょう。

因みに3.5Lの0-100km加速は7.8秒程度、ゼロ発進で全開に踏むと若干ホイルスピンするようです。

こちらは2.5L4WDですがややもっさり感があります。

0-100km加速が11秒くらいでしょうか?

ハイブリッドの方も10秒くらいですので、2.5Lガソリンと大差ありません。

高速道路の追い越しなどでは3.5Lの方がかなり楽そうではありますね。

3.5Lには他にもベーシックタイプのアッパーグレード、「GF」と「エグゼクティブラウンジ」がありますが、「エグゼクティブラウンジ」の装備はハイブリッドのそれと同等ですので、先に「GF」について説明しておきます。

3.5GFと3.5SA”C”パッケージの違い

「3.5GF」を選択する場合の競合グレードは、「2.5G」ではなく「ハイブリッドGF」もしくは、「3.5SA”C”パッケージ」になると思います。

「3.5GF」はエクステリアはエアロなしですが、インテリアやその他の装備では「3.5SA”C”パッケージ」よりも上になります。

価格帯としては「3.5GF」は484万円、と「3.5SA”C”パッケージ」の459万円に対して25万円も高くなります。

☑アクセサリーコンセント4個

☑本革シート

☑快適温熱シート

主な違いは上記の3点程度で、エアロなしで18インチのアルミが17インチになっている事を考えると、全くお買い得感はないのですが・・・ここがトヨタのグレード設定の絶妙なところで、まぁ本革シートですよね…。

私の場合はこの価格差でしかもガソリン車で…となると、まず選ぼうと思うほど裕福ではないので、「3.5GF」のようなバブリーなグレードは却下です。

ハイブリッド「X」は場合によってはアリ!

「ハイブリッドX」の7人乗りでサイドリフトアップシートなしの場合は、ハイブリッドのベースグレードとなりますが、ガソリン車の「2.5X」とはやや装備が異なります。

価格帯的には416万円ですので、「2.5X」の7人乗り330万円と比べると86万円もアップします。

主な追加装備は以下の通りです。

☑セカンドシート左右オットマン

☑クルーズコントロール

☑フロントガラスのIR加工の差

☑フロントドアウィンドウのIR加工の差

☑ナノイーフロント

☑センターコンソールの形状、高級感

結論から申し上げますと、私は最終的にはこのグレードを選びました。

理由は嫁の希望が、エアロなしのデザインと後席に2つのオットマンという2つの条件だったからという事と、私がハイブリッドに試乗して、あまりの乗り心地の良さと静粛性に一目惚れしたからです。

普段ランエボXに乗っていれば何でも乗り心地が良く感じるのは当たり前ですが、仕事柄車の試乗やレンタカーは良く利用していますので、普段がランエボXだからというだけではないと思います。

また、仕事が車関係ですので、やはり世の中の流れに合わせてハイブリッド車の事も良く知りたかったとう部分もあります。

「ハイブリッドX」のオプション標準装備は少なく、他のグレードでエアロなし、セカンドシートに左右オットマンがあるのは、近い価格帯だと「2.5G」7人乗りの400万円になります。

オプション装備は「ハイブリッドX」の方が少ないですが、燃費に7km/L程度の差があります。

「2.5G」が11.6km/L、「ハイブリッドX」は18.4km/Lです。

因みに、「ハイブリッドX」の方がエコカー減税額が大きいので、両方ともオプションなしでの乗り出し見積もりは「2.5G」が423万円、「ハイブリッドX」430万円とほとんど差がなくなります。

翌年の自動車税と最初の重量税の減税額の差を考えると、ほぼトントンです。

燃費に関してはアルファードハイブリッドの評判はよろしくないようで、実燃費については2.5Gが一般道10.9km/L高速13.7km/Lに対して、ハイブリッドは一般道11.9km/L、高速13.9km/L程度と言われています。

ほとんど変わりませんね…でも良いんです。

公称燃費が10km/L程度のランエボXで、4人乗りで一般道11.5k/Lを叩き出したエコドライブテクニックを活用すればもっと上がる筈だと思っています。

数年後の下取り価格を考えてもハイブリッドの方が高くなりそうな気もしますし…。

という訳で、エアロが嫌だけど後席にオットマンが二つ欲しい場合は「ハイブリッドX」もアリではないかと思います。

因みにアルミは16インチだと見た目が微妙なので、ヤフオクで数万円で17インチの純正品を調達しています。

ハイブリッドはこの他にもスポーツテイストの「SR」「SR”C”パッケージ」「G」「G”F”パッケージ」「エグゼクティブラウンジ」と、かなりグレードのバリエーションが豊富です。

ハイブリッドのスポーティグレード「SR」、「SR”C”パッケージ」

ハイブリッドのスポーティグレードの「SR」、「SR”C”」は装備的には3.5Lのものと近いのですが、3.5Lとハイブリッドはコンセプトが全然違いますし、競合しないと思います。

実質的には3.5Lのスポーツグレードよりもアクセサリーコンセントなどの細かい装備の部分で上回っていますが、ここを比較してもあまり意味がないので、「SR」、「SR”C”」の比較と、最後は最上級のエグゼクティブラウンジに有って、「SR」、「SR”C”」に無い物を挙げて行きます。

まずは「SR」にはなく、「SR”C”」にある装備です。

☑オートマチックハイビーム

☑ステアリングヒーター

☑エグゼクティブパワーシート

☑ウェルカムパワースライドドア

☑パワーバックドア

☑アクセサリーコンセント

☑本革シート

☑快適温熱シート

価格帯は「SR」が492万円、「SR”C”パッケージ」が550万円ですので、かなり差がありますが、エグゼクティブパワーシートをどう捉えるかではないでしょうか?

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因みにこの二つのグレードには、2.5Lの「S”A”」と「S”C”」ほどの差はないのですが価格差は58万円です。

2.5Lの「S”A”」と「S”C”」の価格差が40万円程度ですので、「SR」の方がコストパフォーマンスは高そうです。

まあ、この辺りのグレードになると、もはやコストパフォーマンスはあまり関係ないのかも知れませんね。

「SR”C”」にはなく、最上級の「エグゼクティブラウンジ」にあるものは以下の通りです。

☑レーダークルーズコントロール

☑読書灯

☑エグゼクティブラウンジシート
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☑サイドミラーのレインクリアリング機能

☑8方向のインテリジェンスクリアランスソナー

☑プリクラッシュレーダーシステム

☑最上級カーナビ&オーディオの標準装備~100万円くらいのもの

☑「イモビ+オートアラーム」

ハイブリッドのベーシックアッパー「G」、「G”F”パッケージ」

こちらはハイブリッドXの上位グレードになります。

416万円の「X」では装備が物足りない場合は、価格差60万円程度の「G」がリアルな競合グレードになると思います。

価格帯は「G」が478万円、「GF」が536万円となります。

「X」にはなく、「G」にある装備は以下の通りです。

☑17インチアルミホイール 225/60 R17タイヤ

☑フロントドアウィンドウのIR加工の差

☑オートワイパー(雨滴感知)

☑後席サンシェード

☑LEDフォグランプ

☑合皮+ファブリックシート

☑パワーシート

☑助手席パワーオットマン

☑センターコンソールのグレードアップ

☑右側にワンタッチスイッチ付きパワースライドドア(7万円相当)

60万円の価格差はちょっとどうかなと思いますが、値引きで頑張ればそうでもないかも知れません。

次に「G」にはないが、「GF」にはある装備です。

☑オートマチックハイビーム

☑ステアリングヒーター

☑本革シート

☑快適温熱シート

☑エグゼクティブパワーシート

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☑ウェルカムパワースライドドア

☑パワーバックドア

「SR」と「SR”C”」の関係と同じですね。

次に「GF」にはなく、最上級の「エグゼクティブラウンジ」にある装備です。

☑レーダークルーズコントロール

☑読書灯

☑エグゼクティブラウンジシート
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☑サイドミラーのレインクリアリング機能

☑8方向のインテリジェンスクリアランスソナー

☑プリクラッシュレーダーシステム

☑最上級カーナビ&オーディオの標準装備~100万円くらいのもの

☑「イモビ+オートアラーム」

最上級のエグゼクティブラウンジは704万円ですので、「GF」との差は153万円もありますが、カーナビとオーディオが100万円相当で、唯一のエグゼクティブラウンジシートの搭載、ワンランク上の安全装備が揃っていますので、「GF」との対比ではそう高くもない印象です。

買えませんけど(笑)

アルファードのグレード選びのポイントのまとめ

ざっとすべてのグレートについて解説しましたが、ある一定の境界線を超えると装備の内容以上にドバっと価格が上がっている印象です。

やはりコストパフォーマンス重視で考えるなら、「2.5X」「2.5S」「2.5SA」くらいまでがおすすめグレードと言えそうですね。

それ以上になると急激に価格設定がバブリーになって来ます。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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