1DINオーディオのおすすめモデル【2020年版】

※2020年3月3日更新~2020年の最新情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

1DINカーオーディオと言えば、カーナビ普及前の昭和の世代にとっては懐かしのレトロガジェットという印象が強いかも知れませんが、スマホが多機能化してカーナビ機能を果たすようになってからはその必要最小限のシンプルさが見直され、再び注目を浴びるようになっています。

市場では特にスマホとの親和性に優れた製品が人気となっており、各社ともAlexaの音声認識に対応した製品やスマホアプリでのコントロールの幅が広がった製品の開発に注力しているようです。

この記事では2019~2020年の業界の最新情勢を踏まえて、国内メーカーとして1DINオーディオの開発に力を入れているパイオニアとケンウッドの各製品についての特徴をご紹介します。

※クラリオンは新製品の開発を行っていないので除外します。

パイオニアの1DINオーディオ

2020年現在のパイオニアの1DINオーディオは以下の3つのカテゴリーに分かれています。

①従来型のエントリー~スタンダード

②スマホとの親和性に特化した新カテゴリー

③オーディオの基本性能である音質にこだわったハイエンド

ここではそれぞれのカテゴリー別に各製品についてご紹介します。

従来型のエントリー~スタンダード

従来型のエントリー~スタンダードグレードの製品は型番ではっきり分かれている訳ではないので少々ややこしいのですが、以下の4製品になります。

①「DEH-380」

②「MVH-3600」

③「DEH-4600」

④「DEH-7100」

スマホとの親和性の特化した新カテゴリーとの違いは、スマホでオーディオの詳細設定が出来るアプリ「Pioneer Smart Sync」への対応の有無になります。(「Pioneer Smart Sync」に非対応でも、簡易設定であればスマホから出来るモデルもある)

私は「Pioneer Smart Sync」対応製品を使っていますが、やはりこのアプリあるかないかでは操作性に天と地ほどの差があると感じています。

設定をあまりいじらないであるとか、そもそも設定を色々いじるのが苦手という方はこのグレードでも良いと思います。

メディアDEH-380MVH-3600DEH-4600DEH-7100
CD×
USB×
iOS/Android×
Bluetooth×××
Pioneer Smart Syncには非対応
50w×4chアンプ

個別のモデルの特徴は以下の通りです。

「DEH-380」

「DEH-380」はCDスロットのみを搭載し、USB・スマホ・Bluetoothには非対応の昔ながらの懐かしの?カーオーディオです。

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CDの再生以外にはラジオの視聴、アナログによる外部入力が可能となっており、価格も安いので車内でラジオとCDだけ聴ければ良い、と考えている方にはこのモデルで充分かと思います。

「MVH-3600」「DEH-4600」

「MVH-3600」「DEH-4600」最近では少数派になりつつある、Bluetoothに非対応のモデルです。

「MVH-3600」はCDスロットなし、「DEH-4600」は搭載モデルとなり、いずれもUSB、有線接続によるiOS/Android端末内の音楽再生には対応しています。

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また、「Pioneer Smart Sync」には非対応ですが、簡易版の「Pioneer ARC(アドバンスドリモートコントロール)」には対応していますのでスマホから以下のような基本操作が可能です。

ぶっちゃけ「Pioneer Smart Sync」とそこまで実用性に差があるかどうかと言われると微妙ですが、「Pioneer Smart Sync」対応モデルは今後Alexa対応になる予定ですので、新しい機能に触れてみたい方は「Pioneer Smart Sync」対応モデルを選びましょう。

ケンウッドからAlexa対応のオーディオが先に発売され、パイオニアがやるやる詐欺になりかけている
...

「DEH-7100」

「Pioneer Smart Sync」非対応でBluetooth対応のメディア全部アリのグレードが「DEH-7100」になります。

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単体で見るとコスパは悪くない製品ですが、ここまで来たら新しい規格の「Pioneer Smart Sync」対応モデルを選んだ方が良いんじゃね?というのが私の意見です。

スマホとの親和性に特化した新カテゴリー

前述の「Pioneer Smart Sync」に対応しているのが以下の5製品です。

①MVH-5600

②MVH-6600

③DEH-5600

④DEH-6600

⑤MVH-7500SC

「Pioneer Smart Sync」の特徴はこちらです。

「MVH-5600」「MVH-6600」はCDなし、「DEH-5600」「DEH-6600」はCDあり、「MVH-7500SC」はCDなしのスマホスタンド一体型モデルとなります。

メディアMVH-5600MVH-6600DEH-5600DEH-6600MVH-7500SC
CD×××
USB
iOS/Android
Bluetooth
Pioneer Smart Syncに対応
50w×4chアンプ

その他、5000/6000/7000系ではオーディオとしての拡張性に以下のような差があります。

①「MVH-5600」「DEH-5600」~背面のRCA出力はサブウーファー、またはリアスピーカーのみ

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②「MVH-6600」「DEH-6600」~背面のRCA出力はフロント出力+リア出力+サブウーファー出力、またはHi/Mid/Lowの帯域

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③「MVH-7500SC」~背面のRCA出力はフロント出力+サブウーファー出力、またはフロント出力+リア出力、筐体上部にスマホホルダーを搭載し、スマホとの一体感が強化

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CDの有無という問題もありますが、このカテゴリーではスマホスタンドがついた「MVH-7500SC」をおすすめしたいところです。

実機レビュー「MVH-7500SC」スマホがポン付け出来る1DINオーディオの評価
...

オーディオの基本性能である音質にこだわったハイエンド

パイオニアは業界で唯一、音質面で差別化したハイエンドクラスの1DINオーディオの生産を継続しています。

※生産は継続しているが、開発は継続していないかも知れない。

「DEH-P01」

「DEH-P01」は2009年に発売された1DINオーディオとしては最上位の製品です。

製品としては少々古く、Bluetooth対応はありませんが、流石に音質は滅茶苦茶良いというレビューが多く見受けられます。

アメリカの某オーディオメーカー開発技術者です
音には妥協しませんのでこちらのユニットを選びました
最近は数千円のリーズナブルな物もあるようですが、L、R独立回路、オーディオ専用コンデンサーを使うなど
技術者からみれば、良い音質を求める姿勢が良く判ります。

価格もほかの製品とは比べ物にならないくらい高いですが、音質にこだわる方のうち、オーディオにも詳しい方向けの製品と言えますね。

「DEH-970」

「DEH-970」も2012年に発売された高音質モデルですが、Bluetoothに対応しつつ価格を一般向けに落としたアッパーミドル的な立ち位置になっています。

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実際に他のグレードと音質を聴き比べた事はありませんが、「DEH-P01」には及ばないものの、音質は非常に良いという評価が目立ちます。

これの2つのグレードは競合がありませんし、なかなかモデルチェンジされないという問題もありますが、基本性能は非常に高いので安定的に売れているという背景もありそうです。

ケンウッドの1DINオーディオ

ケンウッドはパイオニアと比べると無駄にモデル数が多く、自社内での商品ごとの差別化が出来てない印象です。

グレード的にはCD/Bluetootn/Alexaへの対応の有無で括られていますが、機能差が少ないモデルを無理矢理に別の型番で販売していますので、少々分かりにく構成です。

ここではケンウッドの1DINオーディオについて、同社の最新の差別化ポイントに従い以下の2つのカテゴリーに分けてご紹介します。

①Alexa非対応モデル

②Alexa対応モデル

Alexa非対応モデル

Alexa非対応モデルがケンウッドの主力となっており、2020年時点では計5モデルでの展開です。

メディアU330MSU340U340BMSU340BT/U380BT
CD××
USB
iOS/Android
Bluetooth××
Alexaには非対応
50w×4chアンプ

Bluetoothなし

Bluetoothなしのモデルは「U330MS」「U340」の2系統で、このうち最エントリーの「U330MS」はCDにも非対応でUSBと有線でのスマホの音楽再生のみに対応、「U340」はこれにCDスロットが追加された形になっています。

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ケンウッド(KENWOOD)
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スマホの音楽再生の際にスマホからのプレイリスト等の管理や選曲などの操作は可能ですが、パイオニアのようにオーディオの設定などは出来ません。

Bluetoothあり

Bluetoothありのモデルは「U340BMS」「U340BT」「U380BT」3モデルです。

このうち「U340BT/U380BT」は液晶のバリアブルカラーの有無以外は同等です。

Bluetooth以外のメディア対応ついては「U340BMS」がCDなしでUSBと有線でのスマホの音楽再生に対応、「U340BT/U380BT」はCDを含めて全部アリの構成です。

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Alexa対応モデル

2020年に新しく追加されたのが「U341BT」「U381BT」です。

こちらはメディア全対応の「U340BT/U380BT」にamazonの「Alexa」対応機能を追加したモデルで、「U341BT/U381BT」も同様にバリアブルカラーの有無以外は同等となっています。

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ケンウッド(KENWOOD)
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なお、通常のAlexa対応デバイスはWiFi環境さえあればスタンドアローンでの動作と、「Alexa!」の呼びかけで音声によるウェイクアップが可能ですが、「U340BT/U380BT」はスマホとの連動が前提となり、さらに「Alexa」のウェイクアップには「Alexa」ボタンを押す操作が要求されます。

従ってスマホの「Alexa」アプリでの運用と比べて、それほど便利になっている訳ではないので注意が必要です。

ケンウッドからAlexa対応のオーディオが先に発売され、パイオニアがやるやる詐欺になりかけている
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機能的にはパイオニアがおすすめかと

メディア対応の面で条件を合わせて比較していくとケンウッドの方がやや価格が安い傾向があります。

ただし、機能面を考えると大体のカテゴリーでパイオニア製品が優勢かと思います。

 

メディア対応がCDのみのレトロモデルはパイオニアの「DEH-380」しかありません。

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スマホと合わせて使うのが前提であるBluetooth対応モデルなら、イコライザーやリスニングポジション、音響効果などの様々な設定がアプリで行える、パイオニアの以下モデルがおすすめです。

①「MVH-5600(CD無し)」「DEH-5600(CD有り)」~背面のRCA出力はサブウーファー、またはリアスピーカーのみ

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②「MVH-6600(CD無し)」「DEH-6600(CD有り)」~背面のRCA出力はフロント出力+リア出力+サブウーファー出力、またはHi/Mid/Lowの帯域

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③「MVH-7500SC(CD無し)」~背面のRCA出力はフロント出力+サブウーファー出力、またはフロント出力+リア出力、筐体上部にスマホホルダーを搭載し、スマホとの一体感が強化

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これらの製品は今後のアップデートでAlexaにも対応予定ですので、機能的にはケンウッドのAlexa対応モデルのものを包括する事になります。

 

高音質モデルはケンウッドからは販売されていませんので、パイオニアの以下製品からの二択となっています。

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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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